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【コラム】巨人・大勢、因縁のヤクルトと今季初対戦 昨季は初黒星&55号被弾|プロ野球

【コラム】巨人・大勢、因縁のヤクルトと今季初対戦 昨季は初黒星&55号被弾|プロ野球(C)産経新聞社
【プロ野球 コラム】読売ジャイアンツ(巨人)は21日からの3連戦で東京ヤクルトスワローズと対戦する。報知新聞社・小島和之記者に注目選手を挙げてもらった。
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巨人は21日からヤクルトとの3連戦(神宮)に臨む。不動の守護神としてチームを支える大勢投手(23)に注目だ。

ヤクルトには浅からぬ因縁がある。ルーキーイヤーだった昨季、5月8日の同戦(東京ドーム)では1点リードの9回に1死一、二塁のピンチを招き、山崎に左中間を破られるサヨナラの適時二塁打を浴びた。開幕から14試合で1勝12セーブと無双してきた右腕が、初のセーブ機会失敗で初黒星。次回登板となった12日のDeNA戦(横浜)で1回をわずか7球で無失点に封じてセーブを挙げた際、「前回の失敗から何が悪かったか、向き合って改善しようと思っていた」と語るなど、プロの厳しさを味わわされた。

自身の現在地を再認識した相手でもあった。9月13日の同戦(神宮)では、9回2死一、二塁から相手主砲・村上に投じたこん身の154キロ外角直球を完璧に捉えられ、左中間席へ運ばれた。1964年に王貞治(巨人)が記録した、日本選手最多に並ぶシーズン55号3ランを許すと、両膝に手をついてスタンドへ消える打球を見つめた。

自身の一番の持ち味である直球で勝負を挑み、「胸を借りるつもりで投げたんですけど、奇麗に力負けした」。だが、真っ向勝負を挑んだからこそ得られたものもあった。「自分の現在地点というか、自分のレベルを再確認できた。まだまだだなって実感しました。もっと成長していかないといけないなって、改めて感じさせられた一球でした」。昨季は結果的に新人記録に並ぶ37セーブをマークしたが、この被弾がさらなる成長を目指す原動力となった。

まばゆい輝きを放った1年目以上に、今季の大勢は大きく成長している。2月中旬からはWBCに臨む侍ジャパンに選出。決勝の米国戦では投げ慣れた9回ではなく、1点リードの7回を任された。四球と安打で無死一、二塁のピンチを背負ったが、トラウトを152キロで詰まらせて右飛。さらに、昨季ナ・リーグMVPのゴールドシュミットにはフォークを3球続けて遊ゴロ併殺に仕留めた。計4試合を無失点と好投し、世界一奪還に貢献した。

宮崎強化合宿からの約1カ月間では、エンゼルス・大谷やパドレス・ダルビッシュら超一流の思考にも触れた。「すごいという言葉で片付けられないくらい、野球に対する思いを教えていただいた」と刺激を受けた。メキシコや米国などメジャーリーガーとの対戦を経て「正直、格好良かったし、メジャーに呼ばれる投手になりたいと思った」と、夢も大きくなった。

今季はチームが苦しんでいる状況もあって、ここまで4登板にとどまるが、1セーブで防御率0.00。被安打0、計4イニングで6三振を奪い、奪三振率は昨季の9.47を大きく上回る13.50をマークしている。昨季前半戦は首脳陣の方針もあって3日連続登板を回避。解禁は9月下旬となったが、「たぶん(今年は)もうそういう感じじゃないと思う。1年間けがすることなく乗り切りたい」と、序盤から連投制限のない起用に応える覚悟も見せている。

「2年目のジンクス」も全く意に介す様子はない。「元々、そういうの気にしないので。ダメだった時は当然言われますし、良かったら何も言われない。ただそれだけ。しっかり準備して、仕事をしたい」と、周囲の雑音は結果で封じる覚悟をにじませる。昨季、プロの厳しさを教えられたリーグ2連覇中の王者との今季初対戦。どんな投球を見せてくれるのか、注目している。

文・小島和之

1990年6月21日生まれ。32歳。千葉県松戸市出身。市船橋高から法大を経て、2013年報知新聞社に入社。文化社会部を経て16年に読売ジャイアンツ担当。その後、西武、日本ハム、ヤクルトを担当し、昨季からジャイアンツ担当。投手を中心に取材中。

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