パ・リーグの首位・オリックスを8・5ゲーム差で追う2位・ロッテは25日から天王山3連戦に挑む。ロッテは8月、9勝12敗と負け越しており、ここからの終盤戦は負けられない戦いが続く。
その中でも鍵を握りそうなのが、ここに来て爆発的な活躍を見せている4番のポランコだ。8月22日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)では先制16号2ランを放つと、翌日23日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)でも先制の17号ソロをマーク。そこから3、4打席目でもソロを放ち、1試合3発をたたき出した。ポランコは7月16日の楽天戦(ZOZOマリン)でも1試合3発をマークしており、シーズンで2度の1試合3発をマークするのは球団では1985年の落合博満以来の快挙。18日の楽天戦(楽天モバイル)からは5試合連続で先制点を挙げるなど、打線をけん引している。日替わり打線が目立つロッテの打順の中でも後半戦は4番に定着しつつある。調子が下がりやすいと言われる夏場に頼もしい助っ人が本領発揮中だ。
「タイミングの取り方と、体が開かないことを重点的に取り組んでいて、その結果がホームランにつながっている。何よりいいスイングができている」とポランコ。シーズンが進んで行くにつれ研究も進められていることは分かっているが、「相手にはかなり対策をされていると思うので、打ち取られる球は何か考えている」と打席で臨機応変に対応出来ていることが結果につながっている。チームの得点力は387点のリーグ3位。首位を脅かすには強打の4番のバットに期待がかかる。
さらに投手では25日のカード初戦に先発する種市に注目だ。種市は7月28日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)から現在4連勝中と絶好調。前回登板の18日楽天戦(楽天モバイル)では114球を投じ8回7安打1失点7奪三振の力投で10勝目。自身初の2ケタ勝利を達成し、ロッテの高卒投手の2ケタ勝利は2012年の成瀬以来11年ぶりとなった。
オリックス戦には今季ここまで4試合に先発し1勝1敗。防御率は1・35とパ・リーグ5球団の相手の中でも1番の好相性を誇る。150キロ超えの直球と決め球のフォーク、さらにはスライダー、ツーシームも武器に奪三振数はトップの佐々木朗に並ぶ130。オリックスの山本由伸(128)を超える三振数でタイトル争いへ一直線だ。佐々木朗が左脇腹の肉離れで離脱中の中、20年に受けたトミー・ジョン手術から乗り越えた種市は再びエースとして奮闘している。吉井監督は「期待からいくと物足りない。(10勝以上に)突き抜ける力がある」と投手コーチ時代から育成してきた右腕への期待は大きく、種市本人も「頑張って欲しい裏返しだと思って、意気に感じています」と監督の言葉を受け止める。「タイトルは欲しいけど、そこを目指すと力みにつながるので、結果的にとれればいい」。目指すのはリーグ優勝のみ。エースとしてローテの柱を担う24歳が強力オリックス打線封じ込める。
首位オリックスとは現在今季最大の8・5ゲーム差。チームとして今が踏ん張り所だ。重要な天王山3連戦を総力戦で戦い抜く。
文・小田原実穂(スポーツ報知)
1996年10月1日生まれ。26歳。秋田県横手市出身。富士大学卒。2019年報知新聞に入社。20シーズンからロッテ担当。
関連ページ
● 直近のDAZN番組表(CS)
● CSプレビュー|セ・リーグ
● CSプレビュー|パ・リーグ
● 読売ジャイアンツドキュメンタリー
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。
● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?