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【インタビュー】オリックスの黄金期はまだ続く パ・リーグ3連覇に突き進む王者の強さに迫る|プロ野球

【インタビュー】オリックスの黄金期はまだ続く パ・リーグ3連覇に突き進む王者の強さに迫る|プロ野球(C)産経新聞社
【プロ野球 インタビュー】DAZNで解説を務める飯田哲也氏に、オリックス・バファローズの強さについて伺った。
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2023年のパ・リーグはついに最終局面に突入する。2連覇中のオリックス・バファローズが、ついにマジックナンバー22を点灯させた。2位の千葉ロッテマリーンズとは10.5ゲーム差をつけて首位を独走。3連覇は目前に迫っている。

DAZNで解説を務める飯田哲也氏は「オリックスの強さは圧倒的な先発陣」と語る。そんな圧倒的な強さを見せるオリックスについて話を伺った。

※インタビューは8月22日に実施

──パ・リーグ2連覇中のオリックス・バファローズが今年も首位を独走しています。この強さの要因はどこにあるのでしょうか?

完全に投手力です。そのなかでも先発投手の力が圧倒的です。これほど先発陣が強力なので、多少打てなくても勝負になる。打てばしっかりと白星を拾える。この数年のオリックスの強さの要因は先発の能力だと思います。

──特に山本由伸投手は2年連続で沢村賞を受賞し、投手タイトルを総なめにしています。今年もさらに進化した投球を見せていますね。

毎年のように進化しています。去年まであれだけの成績を残していたにも関わらず、今年はフォームをマイナーチェンジしました。変えることの怖さがあるはずなのに、より良い投げ方を模索して、それにアジャストして結果を出している。素晴らしい投手ですね。彼のそういう姿勢は、若手にいい影響を与えるでしょう。これだけの見本がいることが、オリックスの良さでもあると思います。

──山本投手の他に、宮城大弥投手も調子を上げてきました。

宮城は7月など少し心配する時期もありましたが、8月は楽天戦(2日)こそ勝ち負けつかずですが6回1失点。そこからロッテ戦(9日)とソフトバンク戦(17日)で2連勝していますし、終盤に向けて調子を上げてくるでしょう。その他にも山下舜平大、山﨑福也がいます。ここにきて東晃平も出ていました。どれだけ出てくるんだろうと(笑)。

──充実した先発陣ですね。さらにこの先発にしっかりと勝ちが付いている点も見逃せません。

山本はもちろん、山下、山﨑、宮城もしっかりと貯金を作っていますね。彼らはイニングも投げている。先発が6回、7回までゲームを作ってくれると後ろの投手は楽です。オリックスの中継ぎも力がある投手はいますが、彼らが疲弊することなくその力を出し切れているのは先発のおかげです。

──まさに中継ぎも盤石。抑えもベテランの平野佳寿選手がいますし、投手陣は穴がないですね。

やや気になっていたのは宇田川優希でした。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の影響もあったのか、序盤は昨年のような投球ができませんでした。ここにきて調子を上げてきましたし、他にも山﨑颯一郎は24ホールド、阿部翔太は18ホールドと、中継ぎも結果を残しています。平野は少し力が落ちてきていますが、それでも防御率0.86は流石ですね。

──一方で打線はいかがでしょう?

投手力を見るとやや落ちる印象はあるのですが、それでもパ・リーグ1位のチーム打率.253です。吉田正尚がメジャーにいって心配の声が大きいなかで、この結果は素晴らしい。チームとしてバントやエンドランを仕掛けてきますし、チームバッティングができる選手が多い。勝負強さもあって、いいチームだなと思います。

──そのなかで飯田さんが気になる選手は?

シーズン通して活躍している頓宮裕真ですね。打率.315でパ・リーグトップの素晴らしい成績ですし、今年のオリックスを牽引している選手の1人です。あとは森友哉もFAで加入して1年目ですが、しっかりと役割を果たしている。この2人が今の打線の軸です。そこに紅林 弘太郎も調子を上げてきた。コンスタントにヒットを打って打率を残していますし、成長を感じます。中川圭太もここぞで打ってくれるなど、いい選手が多いですね。

──各選手がうまく歯車になって“打線”になっている印象?

目立つ選手、ホームランや長打を打てる選手はあまりいません。しかしチームとしてどうやって点を取るかがわかっている。ホークスは名前のある選手が多いですが、点を取るのはホームランに頼っている。そこの差が結果に現れていると思います。

──ということは今のパ・リーグの順位は必然でしょうか?

そこは少し違います。もちろんオリックスは強いですが、独走の原因はホークスにあります。あれだけの補強をしたこともあり、今年のパ・リーグはホークスとオリックスが引っ張っていくだろうと思っていました。しかし蓋を開けてみると、投手力は落ちてきていて、攻撃も機能していない。ホークスが本来の力を発揮できなかったことで、オリックスの独走を許してしまったと思います。

──実際にソフトバンクは対オリックスだけでみるとここまで9勝9敗と互角の勝負をしています。一方で、下位チームの取りこぼしが多い。オリックスはソフトバンクを除く全てのチームに勝ち越しています。

優勝するチームは苦手なチームを作らないことが絶対条件です。オリックスはこの2年間の優勝で、そういう戦いを学んだ。チームとして勝ち方のコツを掴んだような気がします。だからこそ3連戦を2勝1敗ペースでしっかりと勝ち越していける。やっぱり強いチームは連敗しないし、勝たなければいけない試合でちゃんと結果を残す。今のオリックスはそういう戦いができるチームになったんだと思います。

──今後しばらくはオリックスの黄金期が続きそうですね。

続くでしょうね。中嶋聡監督がうまくチームを作り上げたなと思います。チームの軸である選手であっても調子によっては外してみたり、若手でも積極的に使ってみたり。中嶋監督が来てから、オリックスの野球は明らかに変わりました。もちろん、育成力もあると思いますが、監督の手腕によるところが大きいです。

インタビュー= 川嶋正隆

1986年5月9日生まれ、福岡県福岡市出身。大学卒業後に携帯サイト『超ワールドサッカー』でライター兼編集者として勤務。2018年からフリーライターとしての活動を開始し、2020年からは念願かなってDAZN NEWSでプロ野球を担当している。

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