【埼玉西武ライオンズ】1位で素材型の大型ショート齋藤大翔、2位では屈指のスラッガー渡部聖弥を指名 ｜ プロ野球 ｜ ドラフト名鑑2024

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2024年ドラフト総評

源田壮亮の後継者候補と得点力不足解消を狙う指名

西武は支配下で7名、育成で7名の合計14名を指名した。1位で宗山塁（明治大→楽天）、石塚裕惺（花咲徳栄高→巨人）のくじを2度外し、3度目の入札でショートの守備に定評のある齋藤大翔（金沢高）の交渉権を獲得した。3人連続でショートを指名していることからも源田壮亮の後継者育成を第一に考えていたことがうかがえる。

全体13番目の指名となった2位では侍JAPAN大学日本代表でも主軸を張った渡部聖弥（大阪商業大）を指名した。さらに4位の林冠臣（日本経済大）、7位の古賀輝希（千曲川硬式野球クラブ）と大学生、社会人の強打型の選手を合計3人も指名した。6位の龍山暖（エナジックスポーツ高）は高卒の捕手だがこちらも強打型。課題となっている得点力不足解消への布石を打った。

投手陣は野手陣と比べ比較的整っていることもあり、3位で狩生聖真（佐伯鶴城高）、5位で篠原響（福井工大福井高）と将来性を重視した高卒投手の指名となった。

選択選手一覧

選択選手紹介

1位指名・齋藤大翔(さいとう・ひろと)

金沢高で甲子園出場はなし。1年時からショートのレギュラーを掴み3年時は主将を務めた。走攻守の三拍子揃った巧打タイプで特に守備の評価が高いが、2年夏の石川大会では2打席連続本塁打を放つなどパワーもある。3年夏の石川大会では3試合で打率.444（9-4）と打撃面でも結果を残した。

ショート守備ではしなやかな動きを見せ守備範囲が広く球際にも強い。また肩の強さもあり一塁への送球も力強い。大型ショートとして数年後の内野をまとめる存在として期待がかかる。

2位指名・渡部聖弥(わたなべ・せいや)

広陵高時代は2年春の甲子園に出場し2試合で5打数1安打の成績だった。プロ志望届を提出せず大阪商業大へと進学する。1年春からレギュラーを掴むとベストナイン5度、首位打者2度、MVP1度など圧倒。全国大会にも6度出場し通算打率.440（50-22）と好成績を残す。3年時からは侍JAPAN大学日本代表にも選出され、国際大会にも出場している。

早い段階から主軸として期待される強打者タイプでスイングは力強い。強打が売りだが逆方向にも長打を放つことができるのも強み。外野手として指名されたが、高校時代はサードを守っており4年秋もサードでベストナインを受賞した。

3位指名・狩生聖真(かりう・しょうま)

佐伯舞城高で甲子園出場はなし。先発、中継ぎの両役割を務める。3年夏の大分大会では3試合に登板し13回を投げ2失点と好投するも準々決勝で敗退した。最速150キロのストレートを身長186センチの長身から投げ下ろすスケール感のある先発型。高校入学後に投手に転向したこともあり伸びしろは十分。

4位指名・林冠臣(りん・くぁんちぇん)

日南学園高時代に甲子園出場はなし。プロ志望届を提出せず日本経済大へと進学する。1年春から試合に出場していたが、開花したのは4年になってから。春秋ともに打率は4割を超え2季連続で指名打者としてベストナインを受賞した。身長195センチ、105キロと体格のいいパワー型。

5位指名・篠原響(しのはら・ひびき)

福井工大福井高で1年時から試合に出場するも甲子園出場はなし。3年夏は準々決勝の北陸高戦で7回2失点と好投するも敗れた。178センチ、76キロと線は細いがストレートの最速は149キロを誇る。変化球はスライダーやフォークなどを操つり、将来的に先発ローテーションの一角として期待される右腕。

6位指名・龍山暖(たつやま・はるき)

エナジックスポーツ高で甲子園出場はないものの同校初のドラフト指名選手となった。身長175センチと小柄ながらスイングに思い切りのよさがある強打の捕手。肩も強くスローイングの強さも持ち味。

7位指名・古賀輝希(こが・てるき)

佐賀商業高時代は3年夏の甲子園に出場。初戦の高岡商業高戦に「4番・ファースト」で出場するもノーヒットに終わった。プロ志望届を提出することなく日本経済大へと進学。4年時にベストナインに輝くもプロ志望届は提出せず千曲川硬式野球クラブに進んだ。同クラブでは「4番・サード」でプレーしている強打型。

育成1位指名・冨士大和(ふじ・やまと)

大宮東高で甲子園出場はなし。身長186センチ、80キロの長身細身左腕。足を上げた後に膝を胸につけ、サイド気味から腕を繰り出す変則的でリリースポイントが見えにくい独特な投球フォーム。伸びしろが大きくありそうな素材型。

育成2位指名・佐藤太陽(さとう・たいよう)

浜松商業高時代に甲子園出場はなし。プロ志望届を提出せず神奈川大へと進学した。3年春にサードのレギュラーを獲得。4年春には打率.351のハイアベレージを残した。サードだけでなく二遊間を守ることもできる内野のユーティリティー的存在。

育成3位指名・ラマルギービン。ラタナヤケ(らまるぎーびん・らたなやけ)

大阪桐蔭高では1年秋からベンチ入りを果たし、2年春、3年春、夏と3度に渡って甲子園に出場。合計6試合で打率.231の成績を残した。スリランカ出身の両親を持ちパワー溢れるスラッガータイプの内野手。

育成4位指名・佐藤爽(さとう・そう)

札幌山の手高時代に甲子園出場はなし。プロ志望届を提出せず星槎道都大に進学した。1年春からリーグ戦に登板していたが開花したのは3年生になってから。3年春からの4季でMVP1回、最優秀投手2回、ベストナイン2回などタイトルを獲得した。最速150キロに迫るストレートが武器で奪三振能力が高い左腕。

育成5位指名・澤田遥斗(さわだ・はると)

センターを守るスイッチヒッター。京都国際高では3年春・夏と2度の甲子園に出場。春はノーヒットに終わったものの夏は6試合で打率.375と結果を残し優勝に貢献した。俊足で身体能力が高い。

育成6位指名・福尾遥真(ふくお・はるま)

学法石川高では3年春の甲子園に出場。初戦敗退となったものの「2番・ショート」で出場し3安打を放った。「1日でも早く支配下登録されて、一軍で活躍して日本を代表にする選手になりたい」と力強いコメント。

育成7位指名・ウメビンユオ オケム明(うめびんゆお・おけむめい)

旭川志峯高で甲子園出場はなし。ナイジェリア人の父と日本人の母を持ち身体能力が高い外野手で足と肩が武器。

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