いま、Jリーグで熱い視線を集めている選手がいる。浦和レッズのFWキャスパー・ユンカーだ。5月9日のJ1第13節・ベガルタ仙台戦でリーグ戦デビューを果たすと、そこから4試合連続ゴールを記録。5月の月間MVPにも選ばれた。
この1か月を振り返り「自分の能力を示すためにここに来ましたがチームの勝利にゴールで貢献できて嬉しいです」と笑顔を浮かべるユンカーは「これから日本にもっと順応できると思うのでよりいい結果を残せるはずです」とさらなる活躍を誓う。
では、なぜJリーグ初参戦のデンマーク人ストライカーがいきなり結果を残せているのか。その答えは彼の姿勢にある。
2020シーズン、ノルウェーリーグで得点王とMVPを獲得したユンカーにはヨーロッパのクラブからオファーが殺到した。しかし、「私は常に他の選手と違うトライをしたいと思っていて、Jリーグでプレーしたデンマーク人選手は多くないですし、新しい経験をしたいと思いました」と浦和への加入を決断。来日後も14日間の隔離期間の間に毎日2時間日本語を勉強し、チーム合流時には簡単な日本語でのあいさつを披露した。
「日本の文化を理解するために日本語を学ぶことは大切だと思っています。そこで日本人に対するリスペクトや感謝を示せたと思いますし、日本の文化では互いに敬意を払って関係を持つことがとても大切だと思います」
その上でピッチ上での準備も怠らない。ゴールを奪うために「どこに50㎝のスペースを作れるのか常に考えてプレーしている」ユンカーはピッチ中央、ゴール前に居続けることを意識している。
「ストライカーにとって我慢は重要な要素です。パサーやクロッサーが正しいエリアにボールを入れてくれたら必ずそこにいて得点につなげることがストライカーである私の仕事ですから」
チームに合流してまだ1か月ちょっとだが、いまや背番号7は浦和に欠かせない存在だ。そんな頼れる点取り屋はタイトルへの思いを口にする。
「私は日本にリラックスするためではなく勝つために来ました。そして最終的にはこのチームでタイトルを獲りたい。まだその道のりの途中ですが私たちには優勝できる力があると思うので優勝に値する応援を見せてくれているサポーターにお返しをしたいです」
浦和レッズのタイトル獲得はキャスパー・ユンカーの活躍とともにありそうだ。
Jリーグプレビューショー
毎週金曜日朝6時に配信される『Jリーグプレビューショー』では、週末のカードから注目試合をピックアップし、各節の見どころを紹介する。
『#16』では、現役時代に多くのゴールを決めてきた佐藤寿人氏が浦和レッズの点取り屋・FWキャスパー・ユンカーを紐解いた。
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