歴史的なトレブルを達成した1998-99シーズン以来のファイナルに挑むマンチェスター・ユナイテッド。名将ファーガソンはGKファン・デル・サール、DFブラウン、ファーディナンド、ヴィディッチ、エヴラ、MFハーグリーヴス、スコールズ、キャリック、C・ロナウド、FWルーニー、テベスをピッチに送り出した。
一方、6勝5分け1敗(うち1勝は延長勝ち)と粘り強い戦いぶりでクラブ史上初のCL決勝まで辿り着いたチェルシーは、GKチェフ、DFエッシェン、R・カルヴァーリョ、テリー、A・コール、MFマケレレ、バラック、ランパード、FWドログバ、J・コール、マルダがスタメン。指揮を執るのはシーズン途中に就任したイスラエル出身のグラント監督だ。
同シーズンのプレミアリーグでも覇権を争った両雄による大一番は、前半から手に汗握る攻防が繰り広げられた。先手を取ったのはマンUだ。26分、C・ロナウドのヘディングが炸裂する。ブラウンのクロスにジャンプ一番で合わせ、名手チェフの牙城を破った。
追いつきたいチェルシーは前半終了間際、千両役者がビッグな仕事をやり遂げる。ペナルティーエリア内に侵入したランパードが、ロングシュートのこぼれ球を左足で詰めて値千金の同点ゴールを奪うのだ。これで勝負の行方はまるで分からなくなった。
後半も互いに一歩も譲らない攻防を繰り広げたものの、スコアは動かずに延長戦へと突入する。両軍ともに死力を尽くし、116分にはヴィディッチの頬を叩いたドログバが一発退場とヒートアップ。栄光のビッグイヤーを巡り、両軍のボルテージは最高潮に達した。それでもゴールは生まれず、タイムアップを告げる笛がモスクワの夜に鳴り響く。
そして雨が降りしきる中で行われたPK戦では、史上稀に見るドラマチックな展開が待ち受けていた。はたして、大会史上初のイングランド勢による決勝を制したのは――。
DAZN Re-LIVE「2007-08 UEFAチャンピオンズリーグ決勝」
- 対戦カード:マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー
- スタジアム:ルジニキ・スタジアム(モスクワ)
- 実況・解説:野村明弘、粕谷秀樹
- 配信期間:2020年4月8日19時~
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