イタリアサッカー連盟(FIGC)の会長を務めるガブリエレ・グラヴィーナ会長は、今夏に予定されている欧州選手権(EURO)2020の開催延期を欧州サッカー連盟(UEFA)に提案するようだ。『GOAL』が伝えた。
アジアを中心に感染が拡大し、現在は世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。欧州では特にイタリアで感染者が増加しており、15日時点で感染者2万人以上、死者1500人以上とヨーロッパの中で最悪の状況に陥っている。
感染拡大を受けてフットボール界にも多大な影響が出ている。イタリアは先日、ヨーロッパ5大リーグの中で最も早く4月3日までのリーグ戦中断を決定。ユヴェントスのイタリア代表DFダニエレ・ルガーニを含め、複数の選手から新型コロナウイルス陽性反応が検出されるなど事態は悪化の一途をたどっている。
第26節消化の段階でリーグ戦の延期を決定したイタリアでは、カップ戦を含めて今季の全日程を消化できるかが問題視されており、シーズンが打ち切りになった場合を含めた案を検討するなど、様々な準備を進めている。
今夏に開催を予定しているEUROに関しても論議が進む中、UEFAと全加盟国の代表が17日にビデオ会議を行うことが決定。この会議を前にFIGCのグラヴィーナ会長は、イタリア『メディアセット』で「EURO2020の延期を提案することになると思う。6月30日までにセリエAを終わらせたい。スポンサーのためにも今季を終わらせることを目指している」と大会延期を提案することを明かしている。
現段階では開催延期を口にしたのはグラヴィーナ会長が初となるが、EUROを延期にした時の代替え案などが不透明なのも間違いない。17日の会議でどんな決断となるのか注目される。
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