アメリカンフットボールの米プロリーグ、NFLの2021年ドラフトは、日本時間5月1日にオハイオ州クリーブランドで3日間の日程のうちの2日目を開催し、2巡目と3巡目の指名が行われた。
ドラフトは全7巡で、日本時間4月30日の初日は1巡目全32の指名が行われ、同5月2日の最終3日目は4〜7巡目の指名が予定されている。
人材育成のための下部組織を持たないNFLの各チームにとって、ドラフトは戦力補強の重要な手段であり、2〜3巡目の指名選手にもレギュラー格としての貢献が期待される。戦力に厚みを加えるこの2〜3巡目の指名こそ、チーム強化の成否を決定的に左右するドラフトの肝とも言われている。
ジャクソンビル・ジャガーズがジョージア大のコーナーバック(CB)タイソン・キャンベルを指名して始まった2巡目は、まず積極的な動きを見せたのがデンバー・ブロンコスだ。アトランタ・ファルコンズとのトレードで8位から3位へと指名順を上げ、ノースカロライナ大のランニングバック(RB)ジャボンテ・ウィリアムズを獲得した。
さらに、ニューイングランド・ペイトリオッツがシンシナティ・ベンガルズと指名権を交換して14位から6位へトレードアップし、アラバマ大のディフェンシブ・タックル(DT)クリスティアン・バーモアを指名。バーモアは1巡目指名候補にも挙がっていた逸材だ。
この他にも指名権のトレードがあり、2巡目全32の指名権のうち11の指名権がやり取りされた。
過去のトレードで今年の1巡目指名権を手放し、1日目は指名がなかった4チームは、シアトル・シーホークス、ロサンゼルス・ラムズ、カンザスシティ・チーフスが奇しくも2巡目24位、25位、26位の指名順で並び、シーホークスがウェスタン・ミシガン大のワイドレシーバー(WR)ドウェイン・エスクリッジ、ラムズがルイビル大のWRトゥトゥ・アトウェル、チーフスがミズーリ大のラインバッカー(LB)ニック・ボルトンを指名した。
2巡目の指名権も持たなかったテキサンズは、ようやく3巡目3位で初指名。スタンフォード大のクオーターバック(QB)デイビス・ミルズを選択している。テキサンズはエースQBのデショーン・ワトソンが性的暴行容疑で22件の訴訟を抱えており、最悪の事態を想定してのQB指名だろう。
3巡目からは、前年のフリーエージェントで選手を失ったチームへの補償指名権があり、ブロンコスやペイトリオッツなど9チームが指名を行った。補償指名権もトレードが可能で、ブロンコスは3巡目で2つの指名権を持ち、センター(C)とLBを指名し攻守にタレントを獲得した。
NFL ドラフト 2021 日程
開催日 | 時刻 | 配信内容 |
---|---|---|
4月30日(金) | 9:00 | 第1日 |
5月1日(土) | 8:00 | 第2日 |
5月2日(日) | 1:00 | 第3日 |
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