今年は昨年と違い、圧倒的な1位が不在と言われている今季のドラフト。オフェンスではOLやWRに有望選手が揃っており、特に両タックルのエバン・ニールとイケム・イクォンヌーはトップ10での指名が確実視されている。
オフェンス編
QBケニー・ピケット(ピッツバーグ大)
(C)Getty Images
昨シーズンは4319パスヤード、42 TDパスを挙げて一気にブレイクし、ドラフト候補に浮上。飛び抜けた要素はないが、ミスが少なく、完成されたQBと呼び声が高い。しかし、手のサイズが22 cm以下で、これはNFLの先発を務めるQBとしては一番小さい。スカウトの間で懸念の声が挙がっており、チームの方針によっては1巡目の下位まで落ちる可能性が指摘されている。
QBマリーク・ウィリス(リバティー大)
身体能力の高さを活かしたプレーが持ち味。昨シーズンはパスでは27 TDに加えて、ランでも878ヤード、13 TDと今ドラフトでは最高のデュアルスレットQBだ。コンバイン後に行われたプロデイでは強肩を披露し、見ていたスカウト陣を唸らせた。一方でパスの正確性が課題でプレーもまだ荒削りとの声もあり、即戦力での指名は考えにくい。どのチームが指名するか注目だ。
OLエバン・ニール(アラバマ大)
全体1位指名の予想もあるニールは、パワーと俊敏性を併せ持つ大型LTだ。パスプロテクションが優れており、昨シーズンはわずか2サックしか与えていない。201cm、153kgの恵まれた体格で相手ディフェンダーをパワーで圧倒する。大学1年時にはGでの出場経験もあり、本人は「ガードでもタックルでも活躍できる」と自信満々だ。OLで全体1位となれば2013年ドラフトのエリック・フィッシャー以来となる。
OLイケム・イクォンヌー(ノースカロライナ州立大)
(C)Getty Images
センター以外のポジションをこなせる万能型OL。パスプロテクションはまだ荒削りで改善が必要だが、パワーを活かした豪快なランブロックが得意だ。コンバインの40ヤード走ではOLとして最速の4秒93(平均5秒32)をマークし、脚力もあることを見せた。上記のニールと同様に上位指名が予想されている。父親はナイジェリア出身。
WRギャレット・ウィルソン(オハイオ州立大)
(C)Getty Images
レシーバーとして必要な加速力、跳躍力、捕球力の全てがトップクラス。さらにルートの走り方が秀逸で相手ディフェンダーを交わす技術も高く、今ドラフトのレシーバーでは最高評価だ。昨年にブレイクしたディーボ・サミュエル(49ers)のようなハイブリッドWRとして活用できるだろう。トップ10以内での指名が濃厚とされている。
WRジェイミソン・ウィリアムズ(アラバマ大)
一発の速さが魅力の「ホームランヒッター」(ワンプレイでTDを狙える選手)。今年1月の試合中に左膝のACL(前十字靭帯)を断裂した影響が気になるが、一瞬で相手ディフェンダーを抜き去るスピードは魅力的だ。怪我の経過は良好でトレーニングキャンプまでに間に合うと言われている。万全の状態ならトップ10以内での指名もあっただけにどのチームが獲得に動くか注目だ。両親は元陸上の選手。
WRドレイク・ランドン(南カリフォルニア大)
191 cm、112 kgとTEのサイズを誇る怪物WR。一発のスピードは欠けるが、その分フィジカルの強さを活かしたパワープレイが持ち味だ。ランブロックも優れており、ランオフェンスでも重要な役割を担えるだろう。大学時代はアメリカンフットボールだけでなく、バスケットボールでも出場経験があるマルチアスリートだ。
その他の注目選手
- QBマット・コーラル(ミシシッピ大)
- QBデズモンド・リダー(シンシナティ大)
- RBブリース・ホール(アイオワ州立大)
- OLチャールズ・クロス(ミシシッピ州立大)
- OLタイラー・リンダーバウム(アイオワ大)
- WRクリス・オラーべ(オハイオ州立大)
NFL ドラフト 2022 日程
開催日 | 時刻 | 配信内容 |
---|---|---|
4月29日(金) | 9:00 | 第1日 |
4月30日(土) | 8:00 | 第2日 |
5月1日(日) | 1:00 | 第3日 |
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