今年は昨年と違い、圧倒的な1位が不在と言われている今季のドラフト。しかし、ディフェンスではエイデン・ハッチンソン、トレイボン・ウォーカーのパスラッシャー勢を中心に有望株が勢揃いしている。どのポジションも層が厚く、1巡目ではディフェンス陣が多く指名されることが予想されている。
ディフェンス編
DEエイデン・ハッチンソン(ミシガン大)
(C)Getty Images
昨シーズンは、ミシガン大学史上最多の14サックを挙げてハイズマン賞(年間大学最優秀選手)のファイナリストに残るなど最高のシーズンを送ったハッチンソン。「常に全力」をモットーとし、野獣のように動き回って相手QBに襲いかかる。パスラッシュだけでなく、ランディフェンスにも対応できる。今ドラフトでは最も完成されたパスラッシャーとの評価。現地の報道では上位3位以内での指名が有力視されている。
DEケイボン・ティボドー(オレゴン大)
高校時代は全米屈指のパスラッシャーで、大学に入る前から1位指名が確実と言われた。一歩目の出だしが非常に速く、爆発力のあるラッシュで相手オフェンスラインを一瞬で抜き去る。しかし、大学3年間で2桁サックを記録したシーズンは1度もなく、安定した活躍を挙げられるのか疑問を抱くチームが出ている。DEとしてはサイズ不足が指摘されており、OLBの方が活躍できるという声もある。
DEトレイボン・ウォーカー(ジョージア大)
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昨季は6サックと目立った数字ではないが、パワー、俊敏性、身体能力の全てが優れている。3月に行われたコンバインでは40ヤードを驚異の4秒51(DE平均4秒80)を叩き出し、一気に評価を上げた。本職のパスラッシュ以外でもパスカバー能力も高く、将来性のある万能型のエッジとして呼び声が高い。直近では1位指名を予想するスカウトも出ている。
Sカイル・ハミルトン(ノートルダム大)
193 cmと大型な体格ながら、フィールドの端から端までカバーできる守備範囲の広さに加えて、DL以外はどのポジションも守れるユーティリティー・プレーヤー。パスカバー、ランディフェンス共にうまさが光る。しかし、コンバインの40ヤード走では参加したセイフティーの中で下から2番目のタイム(4秒59)と予想より遅いことが若干のマイナス材料。それでもセイフティーの中では1番最初に指名されることは間違いないだろう。憧れの選手は元レッドスキンズ(現コマンダーズ)でも活躍したショーン・テイラー。
DTジョーダン・デイビス(ジョージア大)
全米王者に輝いたジョージア大学の守備陣を牽引したデイビス。198 cm、154 kgの巨漢ながらコンバインの40ヤード走では驚異の4秒78を記録した(DT平均5秒06)。身体能力が抜群に高く、1歩目の出だしが早い。また、パワーラッシュが得意で中央から相手オフェンスを破壊する。ただ、スタミナが弱点で、試合を通して一定のパフォーマンスを披露できるか疑問符がつく。インサイドの強化を図るチームにとっては欲しい逸材であることは間違いないだろう。
CBアマード・“ソース”・ガードナー(シンシナティ大)
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今季のドラフトでは最高のCBでトップ10入りが確実と評されるガードナー。マンツーマンカバーを得意としており、状況に応じてゾーン・ディフェンスにも対応できる万能型な選手。シンシナティ大学の在籍3年間では1度もTDを許しておらず、大学通算の被パス成功率も全CBでは最も低い38.2%と抜群の安定感を誇る。あだ名でもある“ソース”(味のある選手)は6歳の時に当時の小学校のコーチから付けられた。
CBデレック・スティングリーJr(ルイジアナ州立大)
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2019年の当時大学1年時に6 INTと大活躍し、2年後のドラフトで1位指名が濃厚と言われた逸材。だがその後の2年間は怪我に苦しみ、スカウトの間では評価の難しい選手と挙げられている。しかし、身体能力の高さ、俊敏性は今ドラフトでもトップクラス。参加したプロデイでは40ヤードを4秒37(CB平均4秒48)と好タイムを残して怪我の状態が良好であることを示した。スカウトの評価が分かれるスティングリーはどの位置で指名されるのか注目だ。
その他注目選手
- LBデビン・ロイド(ユタ大)
- LBナコビ・ディーン(ジョージア大)
- DEジャメイン・ジョンソン(フロリダ州立大)
- DEデボンテ・ワイアット(ジョージア大)
- CBアンドリュー・ブースJr(クレムゾン大)
NFL ドラフト 2022 日程
開催日 | 時刻 | 配信内容 |
---|---|---|
4月29日(金) | 9:00 | 第1日 |
4月30日(土) | 8:00 | 第2日 |
5月1日(日) | 1:00 | 第3日 |
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