カンザスシティ・チーフス vs ジャクソンビル・ジャガーズ
AFC第1シードのチーフスは今季のMVP最有力候補の呼び声があるQBパトリック・マホームズがチームの中心だ。27歳の司令塔はプレイオフ通算11試合で3 TDパス以上が7回、QBレーティング110以上が6回と短期決戦で無類の強さを誇る。自慢の強肩に加えて、相手チームを錯乱させる変則パスを自由自在に駆使してファンを沸かせるファンタジスタがチーフスを史上3チーム目となる5年連続カンファレンス・チャンピオンシップに導けるか注目だ。
対するジャガーズはワイルドカード・ラウンドで27点のビハインドから逆転勝利を挙げ、チームに勢いがある。ポストシーズン初出場だった23歳のQBトレバー・ローレンスは先週の試合で前半に4 INTを喫するなど大荒れだったが、後半は3 TDパスを記録し、見事な逆転劇を演出。今季、ホームでは7勝1敗と強さを見せるチーフス相手に「元ドラ1」の男がどのような活躍を見せるか注目だ。
フィラデルフィア・イーグルス vs ニューヨーク・ジャイアンツ
ジャイアンツのQBダニエル・ジョーンズは先週のバイキングス戦で301パスヤード、2 TDパス、QBレーティング114.1に加えて、自らの足でも78ランヤードを稼ぐなど大活躍。特にランでは17回試みて7度の1stダウン獲得と冷静な判断を見せてチームの攻撃陣を牽引した。下馬評が低かったチームを11年ぶりにプレイオフ勝利に導いたことで、一気にメディアの注目度が増したジョーンズの活躍に目が離せない。
NFC第1シードのイーグルスはレギュラーシーズン終盤で肩を怪我したQBジェイレン・ハーツの状態が気になる。怪我の影響で第18週のジャイアンツ戦では精彩を欠いたが、今週は練習をフルで参加するなど元気な姿を見せている。今シーズンはランとパスで合計35 TDを挙げるなどリーグ屈指の「二刀流」として成長を遂げたハーツ。チームを2017年シーズン以来のカンファレンス・チャンピオンシップに導けるか。
バッファロー・ビルズ vs シンシナティ・ベンガルズ
プレイオフでの対戦は1988年以来3回目となる。ビルズのジョシュ・アレンは自慢の強肩と抜群の身体能力を使ったダイナミックなプレイスタイルが持ち味だが、先週のドルフィンズ戦では352パスヤード、3 TDパスを挙げるも、2 INT、1回のファンブルロストとミスが多かった。ビルズが勝利するにはアレンが堅実な試合運びができることが重要なポイントになってくる。
反対にベンガルズのQBジョー・バロウは往年のNFLを彷彿とさせるポケットパサーだ。アレンのような派手さはないが、IQが高く、抜群なリーダーシップを武器にここまで勝ち上がってきた。だが、先週のレイブンズ戦で4サックを浴びるなどOL陣に不安が残る。得意のクイックリリースでプレッシャーが来る前にレシーバー陣へボールを回したい。プレイスタイルが全く異なる同級生QBの対決を見逃すな。
サンフランシスコ・49ers vs ダラス・カウボーイズ
プレイオフ通算9回目となるNFC屈指のライバル対決。カウボーイズのQBダク・プレスコットはバッカニアーズ戦で305パスヤード、合計5 TD、QBレーティング143.3と圧巻のパフォーマンスを披露。4 TDパスは今季最多とレギュラーシーズンの不安を一掃するような活躍を見せた。49ersのQBブロック・パーディも初のプレイオフの舞台となったシーホークス戦で332パスヤード、合計4 TD、QBレーティング131.5と大活躍。ルーキーとは思えない落ち着きで、ここまで4戦連続で37点以上と49ers オフェンスを牽引している。
カウボーイズはディビジョナル・ラウンドでは6連敗中、最後に勝ったのが1995年シーズン以来とこのラウンドが「鬼門」になっている。プレイオフ通算での対戦は5勝3敗でリードしているが、今季の49ersはここまでNFL最長の11連勝中と勢いがある。過去にはQBロジャー・ストーバックやQBジョー・モンタナに加えて、QBスティーブ・ヤング vs QBトロイ・エイクマンの対決など数々のQBたちが名勝負を展開してきた。今年はどんな戦いになるのか注目だ。
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