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アメリカンフットボール

【特集】最大の注目は全米最優秀選手賞のブライス・ヤングはどこへ QB豊作のドラフトを展望|2023NFLドラフト

【特集】最大の注目は全米最優秀選手賞のブライス・ヤングはどこへ QB豊作のドラフトを展望|2023NFLドラフト(C)Getty Images
【NFLニュース】第88回となる2023年NFLドラフトが4月28日(日本時間)から4月30日までの3日間にわたって行われる。本稿では今回のドラフトを展望する。
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アメリカンフットボールの米プロリーグ、NFLの第88回ドラフトが4月27日、ミズーリ州カンザスシティで始まる。初日の27日は1巡目、2日目の28日は2〜3巡目、最終3日目の29日は4〜7巡目と3日間の日程で全7巡の指名が行われるドラフトを展望する。

全体1位指名権を持っているのは、カロライナ・パンサーズだ。シカゴ・ベアーズとのトレードで手に入れた。1巡全体9位を含む複数の指名権にスターWRのDJ・ムーアと多くを手放して得たその1位指名で狙うのは、チームの要となるQBで間違いない。

今年のドラフトにエントリーしているQBはまずまずの豊作で、1巡指名候補が4人いる。アラバマ大のブライス・ヤング、オハイオ州大のCJ・ストラウド、フロリダ大のアンソニー・リチャードソン、ケンタッキー大のウィル・レビスだ。このうち最も評価が高いのがヤングだ。

アラバマ大では2年生の2021年に全米最優秀選手賞であるハイズマン賞に輝くなど能力は折り紙つき。肩の強さ、パスの正確性、ディフェンスの動きを読むインテリジェンス、冷静沈着さ、リーダーシップと、QBに必要とされるほぼ全ての資質を高いレベルで兼ね備えている。

ただし、身長が178cmと小柄でプロのレベルで通用するのか、専門家の間でも評価が分かれるところ。NFLのQBの平均身長は189cmで、180cm未満で大成した選手は近年では例がない。この体格的なハンデを致命的な欠陥と見るのか、それとも卓越した才能を信じるのか、パンサーズの判断に注目が集まる。

対照的に、ストラウドは身長191cm体重97kgと理想的な体格の持ち主で、身体能力にも優れている。スピードとパワーを駆使して自ら走るランプレーでも局面を打開することができるエキサイティングなタレントだ。オハイオ州大からは、同タイプのジャスティン・フィールズが2021年のドラフトで1巡全体11位指名を受けてベアーズに入団しているが、そのフィールズよりもQBとしての能力が高いという評価で専門家の意見が一致する。

このストラウドやヤングよりもポテンシャルが大きいと評判のプロスペクトが、リチャードソンだ。粗削りで完成度は低いものの、その分、伸びしろは特大で、数年後を見据えた育成プロジェクトとして無限の可能性に賭けようというチームは少なくないはずだ。

レビスは身長194cm体重104kgの偉丈夫で、当たりの強さと強肩という、プロのQBとして成功するために最も必要とされる素養を持っている。

チームをコントロールする司令塔のQBは、文字通り勝敗に直結する特別なポジションで、フランチャイズの浮沈の鍵を握る極めて重要な存在だ。

パンサーズと同様、チームを成功へと導くフランチャイズQBを求めているのは、ヒューストン・テキサンズ(1巡2位と12位)、インディアナポリス・コルツ(1巡4位)、アトランタ・ファルコンズ(1巡8位)、ワシントン・コマンダース(1巡16位)、タンパベイ・バッカニアーズ(1巡19位)などが切実で、シアトル・シーホークス(1巡5位と20位)、デトロイト・ライオンズ(1巡6位と18位)、ラスベガス・レイダース(1巡7位)、テネシー・タイタンズ(1巡11位)あたりも指名を目論んでいる可能性がある。テキサンズ以外は、意中の選手を確実に射止めるために、アリゾナ・カージナルスが持つ1巡3位指名権を狙ってトレードに動いても不思議はない。

ちなみに、同じようにフランチャイズQBを探し求めていたニューヨーク・ジェッツは、1巡13位、2巡全体42位など4つの指名権を差し出すトレードで、グリーンベイ・パッカーズからスーパースターのアーロン・ロジャースを獲得している。

QBのほかに複数の上位指名が予想されるポジションは、エッジ(DEとOLB)、CB、OTなどで、エッジはタイリー・ウィルソン(テキサス工科大)、ウィル・アンダーソンJr.(アラバマ大)、ノーラン・スミス(ジョージア大)、CBはデボン・ウィザースプーン(イリノイ大)、クリスティアン・ゴンザレス(オレゴン大)、ジョーイ・ポーターJr.(ペンシルベニア州大)が上位指名候補だ。

このほか、全米王者ジョージア大のDLジェイレン・カーターとOTブロデリック・ジョーンズ、オハイオ州大のOTパリス・ジョンソンJr.とWRジャクソン・スミス=エンジグバ、テキサス大のRBビージャン・ロビンソンなどが高い評価を得ている。

なお、デンバー・ブロンコス、ロサンゼルス・ラムズ、クリーブランド・ブラウンズ、サンフランシスコ・49ers、マイアミ・ドルフィンズの5チームは1巡指名権がない。ドルフィンズはルール違反があったとして1巡指名権を剥奪されている。

1巡指名順は以下の通り。

1位:カロライナ・パンサーズ
2位:ヒューストン・テキサンズ
3位:アリゾナ・カージナルス
4位:インディアナポリス・コルツ
5位:シアトル・シーホークス
6位:デトロイト・ライオンズ
7位:ラスベガス・レイダース
8位:アトランタ・ファルコンズ
9位:シカゴ・ベアーズ
10位:フィラデルフィア・イーグルス
11位:テネシー・タイタンズ
12位:ヒューストン・テキサンズ
13位:グリーンベイ・パッカーズ
14位:ニューイングランド・ペイトリオッツ
15位:ニューヨーク・ジェッツ
16位:ワシントン・コマンダース
17位:ピッツバーグ・スティーラーズ
18位:デトロイト・ライオンズ
19位:タンパベイ・バッカニアーズ
20位:シアトル・シーホークス
21位:ロサンゼルス・チャージャーズ
22位:ボルティモア・レイブンズ
23位:ミネソタ・バイキングス
24位:ジャクソンビル・ジャガーズ
25位:ニューヨーク・ジャイアンツ
26位:ダラス・カウボーイズ
27位:バッファロー・ビルズ
28位:シンシナティ・ベンガルズ
29位:ニューオリンズ・セインツ
30位:フィラデルフィア・イーグルス
31位:カンザスシティ・チーフス

文・松野敏史(まつの・としふみ)

「ワールドサッカーダイジェスト」と「サッカーダイジェストWEB」で副編集長を務める。2020年4月にフリーランスのライター、編集者、翻訳者として独立。プレミアリーグを中心としたヨーロッパのサッカーに精通し、NFL、NBA、MLBなどアメリカのプロスポーツへの理解も深い。スポーツに限らず物事を多角的に捉え、本質を掘り下げることに興味と関心がある。

NFL ドラフト 2023 日程

開催日時刻配信内容
4月28日(金)9:00第1日
4月29日(土)8:00第2日
4月30日(日)1:00第3日

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