ライダーカップが延期になり、今大会が組み込まれた
ヨーロピアンツアーは先週までスペインとポルトガルでイベリア半島3連戦が行われたが、今週から再び戦いの舞台を英国に移して4連戦となる。第1戦はドバイ・デューティーフリー・アイルランドオープン(9月24日~9月27日、北アイルランド/ガルゴルムキャッスルゴルフクラブ)が開催される。
この大会は1975年から開催されているアイルランドのナショナルオープン。2011年まではアイルランドのみで行われてきたが、2012年に北アイルランドで初開催された。このとき会場となったロイヤルポートラッシュゴルフクラブは、2019年の全英オープンの舞台にもなっている。
2015年からは北アイルランド出身のロリー・マキロイが大会ホストを務め、北アイルランドでの開催機会を増やすとともに、賞金を増額。2017年からは賞金総額700万ドル(約7億3500万円)となり、ロレックスシリーズに位置づけられる大会となった。
ところが今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で会場や開催日程を変更したことに伴い、賞金総額が125万ユーロ(約1億5250万円)に減額。ロレックスシリーズにも含まれない。したがって、前年覇者のジョン・ラーム(スペイン)はエントリーしておらず、ディフェンディングチャンピオンは不在となる。そもそも、今週は本来であれば欧州と米国の対抗戦であるライダーカップが開催される予定だった。それが新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期となり、今大会が組み込まれた。
出場選手の中で世界ランキング最上位は、30位のシェーン・ローリー(アイルランド)。前述した北アイルランド開催の2019年全英オープン覇者である。これに続くのが今年1月のオメガ・ドバイ・デザート・クラシックを制した世界ランキング79位のルーカス・ハーバート(オーストラリア)。そして2週前のポルトガルマスターズを制したジョージ・クッツェー(南アフリカ)が世界ランキング81位。この3人が世界ランキング100位以内につけている。
また、現在の世界ランキングは436位と低迷しているが、2007年と2008年の全英オープン連覇と2008年の全米プロゴルフ選手権でメジャー3勝を挙げている49歳のパドレイグ・ハリントン(アイルランド)も注目選手の一人だ。
ポルトガルマスターズで優勝争いに加わった川村昌弘も参戦
日本人選手は川村昌弘が参戦する。川村は2週前のポルトガルマスターズで、3日目終了時点で首位と1打差の通算10アンダー2位タイにつけ、優勝争いに加わった。最終日の出だし5ホールで3つのバーディを奪い、一時は単独首位に立ったものの、その後はスコアを落とし、通算11アンダー単独5位という結果だった。
惜しくもヨーロピアンツアー初優勝とはならなかったが、3週前のアンダルシア・バルデラママスターズ(通算7オーバー8位タイ)に続いて2試合連続でトップテンフィニッシュを果たしており、好調をキープしている。
ポルトガルマスターズまで8試合連続で出場していたため、先週のポルトガルオープンはスキップし、心身ともにリフレッシュしている。スタート時間は初日の9月24日(木)が現地時間11時20分(日本時間19時20分)、2日目の9月25日(金)が現地時間7時50分(日本時間15時50分)となっている。
レース・トゥ・ドバイポイントランキングを71位まで上げ、2年連続シード権獲得に向けて十分な位置まで浮上した川村のさらなる活躍に期待したい。
文・保井友秀
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーランスとして活動を始める。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで連載記事を執筆している。
直近のゴルフ配信予定 | DAZN番組表
日時 | 大会 |
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9月24日 21:00 | ドバイ・デューティーフリー・アイルランドオープン ラウンド1 セッション1 |
9月25日 21:00 | ドバイ・デューティーフリー・アイルランドオープン ラウンド2 |
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