今シーズンの開幕戦が同一シーズン2度目の開催
ヨーロピアンツアーは今週、アルフレッド・ダンヒル選手権(11月26日~11月29日、南アフリカ/レオパルドクリークゴルフクラブ)が開催されている。この試合は今シーズンの開幕戦として2019年11月28日~12月1日に開催されたが、新型コロナウイルス感染拡大にともなうスケジュールの大幅な変更で、同一シーズン2度目の開催という異例の展開となった。
前年覇者はパブロ・ララサバル(スペイン)。通算8アンダーで4年ぶりのツアー5勝目を挙げた。ほぼ1年ぶりの開催ではあるが、まさか同一シーズンにディフェンディングチャンピオンとして戦うことは予想していなかっただろう。
戦いの舞台となるレオパルドクリークゴルフクラブは、前週のジョバーグ・オープンが行われたヨハネスブルグから東へ約400キロのマネラレにある。クルーガー国立公園の南端に位置しており、ダイナミックな景観が特徴のコースだ。18ホール、7249ヤード、パー72で、アウトコースがパー35、インコースがパー37というホール構成になっている。
アルフレッド・ダンヒル選手権は1995年から開催されており、今回が26回目の大会。レオパルドクリークゴルフクラブが使われるようになったのは2005年からで、今回が16回目となる。前回大会の優勝スコアは通算8アンダーだが、2018年大会の優勝スコアは通算14アンダーで、天候次第でスコアが大きく変わるかもしれない。
歴代優勝者には地元のスター選手たちが名を連ねている。1995年の第1回大会を制したのはアーニー・エルス(南アフリカ)。1994年の全米オープンでメジャー初制覇を挙げた後、母国で凱旋優勝を果たした。エルスは1999年と2006年もこの大会で勝利を挙げている。
エルス以上に相性がいいのは2011年マスターズ覇者のシャール・シュワーツェル(南アフリカ)。2005年の優勝を皮切りに、2013年、2014年、2016年と今大会4勝を挙げている。しかしながら、前週までPGAツアーに参戦していたため、今回は出場しない。
また、2013年マスターズ覇者のアダム・スコット(オーストラリア)と、2013年全米オープン覇者のジャスティン・ローズ(イングランド)も今大会でヨーロピアンツアー初優勝を挙げている。
前週予選落ちの川村昌弘が巻き返しを狙う
日本人選手は川村昌弘が出場している。川村は前回大会には出場しておらず、今回が初参戦。前週のジョバーグ・オープンでは初日1オーバー72、2日目4オーバー75、通算5オーバーで予選落ちを喫しているだけに、南アフリカでの借りは南アフリカで返したいところだ。
川村はすでに初日のラウンドを終えており、3アンダー69をマーク。首位と4打差の8位タイと好発進を果たしている。第2ラウンドのスタート時間は11月27日(金)の現地時間6時40分(日本時間13時40分)となっている。上位進出に期待したい。
ツアーのスケジュールはこの後2パターンに分かれる。南アフリカでは来週、南アフリカオープン(12月3日~12月6日、南アフリカ/ゲーリー・プレーヤー・カントリークラブ)が開催される。一方、ツアー最終戦の舞台であるドバイでもゴルフ・イン・ドバイ選手権(12月2日~12月5日、アラブ首長国連邦/ジュメイラ・ゴルフ・エステーツ)が新設された。
そしてツアー最終戦のDPワールドツアー選手権ドバイ(12月10日~12月13日、アラブ首長国連邦/ジュメイラ・ゴルフ・エステーツ)は、今週終了時点のポイントランキング「レース・トゥ・ドバイ」の60位以内の選手だけが立てるフィールドになっている。
川村はポイントランキング39位で最終戦出場を決めている。したがって、今大会終了後はドバイに渡り、今シーズンのクライマックス2連戦に挑むことになる。
文・保井友秀
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーランスとして活動を始める。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで連載記事を執筆している。
直近のゴルフ配信予定 | DAZN番組表
日時 | 大会 |
---|---|
11月26日 | アルフレッド・ダンヒル選手権 ラウンド1 |
11月27日19:00 | アルフレッド・ダンヒル選手権 ラウンド2 |
11月28日19:00 | アルフレッド・ダンヒル選手権 ラウンド3 |
11月29日19:00 | アルフレッド・ダンヒル選手権 ラウンド4 |
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