1月にヨハネスブルグで開催した大会を12月にサンシティで開催
ヨーロピアンツアーは今週、ドバイと南アフリカで2試合が開催される。12月2日(水)開幕のドバイ世界選手権(12月2日~12月5日、アラブ首長国連邦/ジュメイラ・ゴルフ・エステーツ)に一日遅れて開幕するのが南アフリカオープン選手権(12月3日~12月6日、南アフリカ/ゲーリー・プレーヤー・カントリークラブ)だ。
南アフリカで先週行われたアルフレッド・ダンヒル選手権は、新型コロナウイルス感染拡大にともなうスケジュールの大幅な変更で、同一シーズン2度目の開催だったが、この大会も今年1月にツアー第4戦として行われており、同一シーズン2度目の開催となる。
ただ、アルフレッド・ダンヒル選手権は試合会場も同一コースだったが、南アフリカオープン選手権は前回がヨハネスブルグのランドパークゴルフクラブで行われたのに対し、今回はサンシティのゲーリー・プレーヤー・カントリークラブと開催コースは異なる。
ゲーリー・プレーヤー・カントリークラブはその名のとおり南アフリカを代表するプロゴルファーのゲーリー・プレーヤー設計。今大会で13勝を挙げているレジェンドだ。18ホール、7834ヤード、パー72と非常にタフなセッティングになっている。
今大会は南アフリカのナショナルオープンなので、出場する156人の選手のうち南アフリカ人選手が多数を占めている。1893年に第1回大会が開催された世界で2番目に古いナショナルオープンで、この大会よりも古い歴史を持つのは全英オープンだけである。
1997年からヨーロピアンツアーのスケジュールに組み込まれ、24回のうち14回を南アフリカ人選手が制している。メジャー4勝の実績を誇るアーニー・エルスが3勝(1998年、2007年、2011年)、2008年マスターズ覇者のトレバー・イメルマンが2勝(2004年、2005年)、2001年および2004年全米オープン覇者のレティーフ・グーセンが1勝(2006年)、2010年全英オープン覇者のルイ・ウーストハイゼンが1勝(2019年)を挙げている。前回覇者も南アフリカのブランデン・グレースだ。しかし、グレースは今週、PGAツアーのマヤコバゴルフクラシックに出場するため、今大会には出場しない。
一方で、24回のうち10回は海外勢が制している。1997年の優勝者は後にメジャー3勝を挙げたビジェイ・シン(フィジー)。2012年の優勝者は後に全英オープンでメジャー初優勝を果たしたヘンリク・ステンソン(スウェーデン)。2017年にはロリー・マキロイ(北アイルランド)が惜しくもプレーオフで敗れたものの優勝争いを演じている。
今回出場する選手の中で世界ランキング最上位は、41位のクリスティアン・ベゾイデンハウト(南アフリカ)。前週のアルフレッド・ダンヒル選手権でヨーロピアンツアー2勝目を挙げたばかりの26歳が母国のナショナルオープンで2週連続優勝を狙う。
その次に世界ランキング上位は70位のディラン・フリッテリ(南アフリカ)。11月のマスターズで5位タイに入った30歳が満を持して母国のナショナルオープン奪取を目論む。
ただ、世界ランキング100位以内の選手は2人を含めても4人しかおらず、絶対的な主役という存在の選手はいないので、誰が勝っても不思議ではない。
日本人選手の出場はなし
今大会に出場する日本人選手はいない。川村昌弘は今年1月の大会には出場したが、今回は出場を見合わせた。
川村は前週のアルフレッド・ダンヒル選手権で通算3アンダー23位タイに入り、「レース・トゥ・ドバイ」のポイントランキング35位で翌週のシーズン最終戦DPワールドツアー選手権ドバイ(12月10日~12月13日、アラブ首長国連邦/ジュメイラ・ゴルフ・エステーツ)への出場を決めている。
ドバイ世界選手権にも出場しておらず、今週は最終戦の大舞台に向けた調整期間として位置づけているのかもしれない。
文・保井友秀
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーランスとして活動を始める。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで連載記事を執筆している。
直近のゴルフ配信予定 | DAZN番組表
日時 | 大会 |
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12月3日18:00 | 南アフリカオープン選手権 ラウンド1セッション1 |
12月3日22:00 | 南アフリカオープン選手権 ラウンド1セッション2 |
12月4日20:00 | 南アフリカオープン選手権 ラウンド2 |
12月5日20:00 | 南アフリカオープン選手権 ラウンド3 |
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