JLPGAツアー第28戦の「第53回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」は18日(日)に愛知県美浜町の新南愛知カントリークラブ美浜コース(6502yd/パー72)で最終ラウンドを行なった。19歳の尾関彩美悠が混戦を制し、ツアー初優勝を挙げた。
勝負は最終盤だった。後半16番(パー3)、トップで並ぶツアー通算2勝の吉田優利が先に長いバーディパットを沈め、一歩前に出た。尾関のバーディパットは上りの6m。「(終盤の優勝争いは)目の前の一打に集中して、とにかく一生懸命回ろうと思っていた」。強気で打ち切ったボールは、カップを鳴らす。初優勝への執念に、拍手が飛んだ。
最終18番はセカンドショットで声援をさらった。首位タイで迎えた吉田が先にバーディチャンスにつけた。「距離と自分の雰囲気だけを考えていた。あとは(グリーン手前に)池があるのでしっかり打とう」と尾関。白球をピン右1m弱にピタリ。バーディを奪い接戦に終止符を打った。緊張感高まるV争いで昨年プロテストに合格したばかりの19歳は、ショットでもパットでも先輩プロの上をいった。
渋野日向子や男子プロの久常涼らを輩出した岡山県の作陽高校出身。昨年6月には、吉田も2018年に制した「日本女子アマ選手権」を制した。『あざやかに美しく、悠々と生きて欲しい』という願いを込めて父に名付けられた彩美悠は、昨年ベストアマチュアに輝いた今大会の優勝者になった。
先週の国内メジャー「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」では、同じく昨年プロテストに合格した19歳の川崎春花が優勝した。黄金世代やミレニアム世代より若い、新たなニューヒロインたちの台頭が目立ち始めた女子ゴルフ界。尾関は「自分も早く(優勝)したいと思っていたので、今週は気合を入れていました」と微笑んだ。
8月の「全米女子アマチュアゴルフ選手権」を制し国内の凱旋試合となったアマチュアの馬場咲希は、通算4オーバー74位タイで予選落ち。先週Vの川崎は通算6オーバーの87位タイで予選落ちに終わった。
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