JLPGAツアーの2022シーズン第37戦になる「第41回大王製紙エリエールレディスオープン」は、17日から愛媛県松山市のエリエールゴルフクラブ松山（6575yd/パー71）で開催される。4日間大会で賞金総額1億円、優勝賞金は1800万円。
昨年大会の覇者は原英莉花。首位から出た最終日に一度は後続の追い上げにあったが、終盤17番（パー5）に8mのイーグルパットをねじ込み優勝した。打ち下ろしのティショットで右サイドに構える池への落球を覚悟。かろうじて”生き残った”ボールを見事に2オンさせた。
国内メジャー2勝の実力者も今季未勝利と苦しい戦いを続けシーズンは最終盤へ。しかし直近3大会は8位、11位、7位と上位争いへ復調気配も漂い始めた。予選ラウンドは先週の「伊藤園レディス」で史上最年少の年間女王に輝いた山下美夢有、西村優菜と同組。腰痛に見舞われた昨年も今大会で1年以上ぶりに復活優勝を遂げており、再現を狙いたいところだ。
年間タイトルを確定させた山下は、獲得賞金額でもシーズン新記録への期待が懸かる。年間4勝をあげ、今季は2億327万967円を稼いだ。歴代最高は2015年のイ・ボミ（韓国）で2億3049万7057円。今季から年間タイトル争いはメルセデスポイントに一本化されたが”歴代最強女王”に向けて残り2戦に注目だ。
さらに来季のシード争いは佳境を迎える。メルセデスランキング50位までに付与されるシード権で、ボーダーライン上の50位は川岸史果（456.44pt）。同51位に桑木志帆（455.21pt）、52位に愛媛県出身の河本結（433.83pt）、53位に上野菜々子（418.76pt）、54位に安田祐香（418.37pt）、55位に林菜乃子（400.63pt）、56位に有村智恵（385.67pt）と実力者の名前も入っている。50位の川岸と51位の桑木の差は僅かに1.23pt。
シード権獲得か、予選会行きか。天国と地獄を分ける4日間になる。
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