JLPGAツアーの2023シーズン初戦「ダイキンオーキッドレディス」は2日、沖縄県南城市の琉球ゴルフ倶楽部で開幕する。年間38試合が組まれたシーズンの初戦に今季限りで日本ツアー引退を表明した2015、16年賞金女王イ・ボミ（韓国）らが出場する。
ディフェンディング王者の西郷真央は、同週に開催する米女子ツアー「HSBC女子世界選手権」（シンガポール・セントーサGC）に出場するため国内開幕戦を欠場する。前年は南国特有の高麗芝コースで苦戦する選手が多い中で8位から出た最終日に「67」をマークし、鮮やかな逆転劇で初優勝。シルバーコレクターの汚名を返上した。
今大会の優勝候補筆頭は昨季、史上最年少で年間女王に輝いた山下美夢有だろう。年間5勝を挙げて獲得賞金額2億3500万円超、さらに平均ストローク69.9714を記録した。オフは飛躍を下支えした体作りのトレーニングに再び励んだという。2季連続のタイトルへ向け開幕戦で弾みをつけたいところだ。
山下の対抗馬となるのが、予選2日間を同組で回る2020-21賞金女王の稲見萌寧、今季から米ツアーに参戦する勝みなみだ。20-21シーズン9勝をマークし、東京五輪銀メダルを獲得した稲見も、2勝で終えた昨季は山下に主役の座を譲った。完璧主義者ゆえに昨季の悔しさをバネにオフを過ごしたはずだ。
開幕から3試合を日本ツアーで戦いその後に米ツアーに参戦する予定の勝は、母国ファンの前でトロフィーを掲げたい。21年の大会優勝者である小祝さくら、勝同様に米ツアーにも挑戦する西村優菜、復活を期す原英莉花、昨季ブレイクした岩井千怜、昨季下部ステップアップツアーで歴代最多の5勝を挙げた19歳の桜井心那らにも注目だ。
日本ラストシーズンとなるイ・ボミは、上限8試合の主催者推薦など出場できる試合数が限られる。日本での最終戦は10月の「マスターズＧＣレディース」になる。予選同組は渡邉彩香と高橋彩華。スマイルキャンディーと呼ばれ、日本でも絶大な人気を誇った歴代女王が、勇姿を見せる。
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