JLPGAツアーの2023シーズン第3戦「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」(鹿児島高牧カントリークラブ)は19日に最終ラウンドを行い、青木瀬令奈が最大8打差ついた上田桃子を逆転。通算17アンダーとし、今季初となるツアー通算4勝目を挙げた。
独走状態を築いた最終ホール、青木はパーパットを決めた瞬間にキャディを務める大西翔太コーチに「勝った?」と聞いた。最大8打つけられた上田との差を逆転する8バーディ、ボギーなし「64」と圧巻の内容。スコアボードを全く見ずに無我夢中で自らのプレーに集中した結果、大逆転劇を完結させた。
2日目を終え首位・上田と4打差の2位。出だしから上田が5連続バーディを奪うと、前半5番の時点で差は8打に広がった。ただ6番で長いバーディパットを決めた青木の快進撃が始まった。絶妙なタッチでパットを次々と沈めていくとジリジリと上田にプレッシャーをかけた。
12番(パー3)はピタリとつけるショットで崩れる上田と1打差に。13番(パー5)でバーディを奪った青木は、ダブルボギーを叩いた上田をついに逆転した。15番からは2ホール連続で見事なバーディパットを沈めて今度は自らが独走態勢を築いた。
今年2月で30歳になった。若手が台頭する女子ゴルフ界で、地道に着実に腕を磨いてきた。昨季までの3年間、男子の選手会長にあたるプレーヤーズ委員長を務めた。コロナ禍で試合が開けなかった激動のシーズンをはじめ、ゴルフ界のために身を砕いた。話し合いのかたわら、選手としての努力を続け、17年の初優勝以降なかなか手が届かなかった優勝を21年から3年連続で達成。
例年出遅れが目立つ春先は苦手意識があったが、「今年はトレーニングに力を入れた。開幕戦から良い仕上がりで、3戦目で優勝できた」と笑顔を浮かべた。「支えてくれているコーチやトレーナーさん、みんなの協力のおかげ。個人スポーツではあるんですが、チームの積み重ねが優勝という結果につながった」と感謝した。
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