JLPGAツアーの2023シーズン第6戦の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」は9日、兵庫県三木市・花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース(6435yd/パー72)で最終ラウンドを行った。昨季の年間女王・山下美夢有が、岩井千怜との熾烈な優勝争いを制し、今季初優勝をマークした。
右肩上がりの成績を残していた女王が今年初のタイトルを掲げた。大会初日が悪天候のため中止された36ホールの短縮競技、最終日を単独首位から出た山下は4バーディ、ボギーなしの「68」でプレーし、通算9アンダー。今季開幕から24位、18位、12位、8位、3位と徐々に順位が上昇。高いレベルで好調をキープしながら6戦目で結果を出した。
同じく最終組で回る岩井とのデットヒートだった。序盤に攻勢に出たのは岩井だ。2番(パー5)で山下の背中をとらえるバーディを決めると、前半に4バーディを奪取し逆転した。4番で長いバーディパットを沈めた1バーディのみで前半を折り返した山下は、2打差を追いサンデーバックナインに突入した。
勢いに乗る20歳を相手に、昨季記録的な強さを見せた女王は淡々と自らのプレーに集中していた。13番で長いフックラインのバーディパットを沈めると拳を握り1打差に迫る。続くホールで岩井がボギー。終盤を前に追いついた。
ともに16番(パー5)でバーディを奪うと勝負を分けたのは最終ホールだった。18番のセカンドショット、山下はピンそばにつけるショットを披露すると、岩井はガードバンカーに突き刺さる一打。厳しいリカバリーを求められると、バンカーからボールを出すのがやっと。岩井のパーパットがカップに収まらず万事休す。山下はバーディ締めこそならなかったが、2パットのパーをセーブし、接戦に終止符を打った。
賞金ランキングはトップに浮上した。メルセデスランクは2位につける。春先は海外メジャーを回避し、国内に専念すると明言。安定感抜群の最強女王が早くも貫禄を示すタイトルを飾った。
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