JLPGAツアー2023シーズンの第15戦「宮里藍サントリーレディス」は11日に兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部（6513yard/パー72）で最終ラウンドを行なった。5打差の単独首位で出た岩井千怜が5バーディー、1ボギーの「68」でプレーし通算23アンダーで逃げ切り優勝を挙げた。
元世界ランキング1位のプレッシャーを跳ね返した。後半11番までに2位から出た申ジエ（韓国）の猛追にあい1打差まで詰まった。「落ち着いていた。またバーディーを取れば大丈夫だと思った」と岩井は12番（パー5）で冷静に3打目を寄せてバーディーを奪い、2打差に広げる。14番では第2打でスピンをきかせベタピンにつけるスーパーショット。歓声を浴びてバーディーを奪うと、申がパーパットを外し終盤に再度大きなリードを築いた。
16番（パー3）ではティショットをピン根本に刺しダメ押しのバーディー。4日間大会の最多アンダーパー記録である通算24アンダーには到達できなかったが、大会記録を6打も更新した。初日に「63」をマークしたロケットスタートから一度も首位を譲らない独走劇を完結させると、大会アンバサダーを務める宮里藍さんから爽やかなブルーのジャケットを羽織らせてもらった。
「毎試合悔しい思いがあるから次の試合の活力になっている」と好調の要因を語る。「RKB×三井松島レディス」に続く今季2勝目、ツアー通算4勝目。メルセデスランキングと賞金ランクはともに年間女王の山下美夢有に続く2位になった。歴代最強女王の”連覇”を阻止する一番手にいる。
今大会の優勝で8月の海外メジャー「AIG(全英)女子オープン」の出場権を得た。7月の「全米オープン」に続き、メルセデスランク上位3人の資格で全英出場権を決めた双子の姉・明愛とともに海外メジャーに挑戦する。
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