JLPGAツアーの今季18戦「資生堂レディスオープン」は29日、神奈川県横浜市の戸塚カントリー倶楽部(6605yard/パー72)で開幕する。賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円。
ディフェンディングチャンピオンは青木瀬令奈だ。単独首位で迎えた最終日に3打伸ばし通算14アンダーで逃げ切った。ツアー通算3勝目をマークした優勝会見では「この1年苦しかった。人生を変えられる3勝目を挙げられて嬉しい」と素直に喜びを表現した。
連覇を狙う今大会は最大のライバルが不在だ。メルセデスポイントランキング、賞金ランク1位・山下美夢有が次週の海外メジャー「全米女子オープン」に備え、今大会を欠場する。さらに前週の最高額大会「アース・モンダミンカップ」を制しポイントと賞金ランクで2位に浮上した申ジエ(韓国)も欠場する。
青木の連覇の前に立ちはだかる最大の壁は、岩井姉妹だろう。ポイント&賞金3位の妹・岩井千怜は直近3試合連続で1勝を含めてすべてトップ10入り。格上の山下としばし優勝争いを繰り広げており、今季ツアーをけん引する一人となっている。
同じく好調なのが、姉の岩井明愛だろう。前週は申にプレーオフで敗れて、2試合連続2位。しかし4月の「KKT杯バンテリンレディス」以来になるツアー通算2勝目へ向け、安定した強さを発揮している。今週も岩井姉妹で優勝争いに食い込む可能性は高いだろう。
岩井姉妹も山下同様に「全米女子オープン」にそろって出場するが、今大会終了後に渡米する。さらに全米出場組で言えば、西郷真央や上田桃子、三ヶ島かなが今大会を欠場し大舞台に備える。一方で吉田、川崎春花、脇元華、木下彩、佐藤心結は岩井姉妹同様に今大会に出場した後に渡米する。
さらに前週の「アース・モンダミンカップ」で復活の予兆を見せた稲見萌寧にも期待したい。4位で予選ラウンドを通過し、最終日も首位と1打差で迎えた。結果的には申に3打届かず10位になったが、久々に上位争いを演じた。2強が不在の大会で完全復活への道をさらに明確に示したい。
関連記事
●父へ涙の感謝 山下美夢有が岩井姉妹に果たしたリベンジV| ニチレイレディス
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。