JLPGAツアー2023シーズンの第37戦「大王製紙エリエールレディスオープン」は16日から4日間大会として、愛媛県松山市のエリエールゴルフクラブ松山(6575yards/パー71)で開催される。年間女王争いは白熱し、シード争いは今大会で決着する。
伸ばし合いとなった前年大会優勝は37歳の藤田さいきだ。通算21アンダーと逆転した鈴木愛を1打差で振り切り、2011年「富士通レディース」以来となる11年ぶりのタイトルを獲得。同年の「樋口久子 三菱電機レディス」で金田久美子が果たした優勝に続くベテランの復活劇を演じた。
今大会の主役は、メルセデスランキング上位3選手だろう。可能性を残すのは2660.94ptでトップを走る山下美夢有、わずか9pt差で追う2位の申ジエ(韓国)、2,513.68ptから逆転を狙う3位の岩井明愛。予選落ちが命取りになる一線。直近2大会で上位争いに食い込めていない山下が、追いかける2選手からのプレッシャーを跳ね返せれるかがカギになる。
予選ラウンドでは山下は、3位・岩井明愛と上田桃子と同組でプレー、日本で悲願の初の年間タイトルを狙う申は前年覇者の藤田、小祝さくらと同組になった。
さらに今大会はメルセデスランク50位までに付与される来季シード権をかけた最終戦になる。来季シード権を争う選手たちは天本ハルカ(46位/495.94pt)、金澤志奈(46位/492.59pt)、笠りつ子(48位/455.31pt)、川崎春花(49位/448.06pt)、濱田茉優(50位/446.01pt)、宮澤美咲(51位/437.11pt)、柏原明日架(52位/410.10pt)、小滝水音(53位/402.80pt)、脇元華(54位/390.60pt)、堀琴音(55位/389.41pt)あたりだろう。
川崎は前年に国内メジャーを制しているため複数年シードを保持するが、ツアー通算2勝の柏原や昨年まで2年連続で優勝を果たしている堀琴音もシード喪失の危機にある。同ランク55位までは来季のリシャッフルまでの前半戦の出場権は確保するが、目指すのはフルシード権だ。さらに前年復活優勝した金田もランク63位と少しでも巻き返しを図りたい。
12月には予選会があり、下部ステップアップツアーの賞金総額も上がっているとはいえ、レギュラーツアーの出場権を手放すことは避けたいところだろう。生き残りをかけた最終決戦の明暗は果たして。
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