エラーコード %{errorCode}

ゴルフ

“最強”の道を歩む山下美夢有 勝負の2024年へ| JLPGAツアー

DAZN NEWS
“最強”の道を歩む山下美夢有 勝負の2024年へ| JLPGAツアーDAZN
【JLPGAツアー】2年連続で年間女王に輝いた山下美夢有。今年もまたツアー記録を塗り替え5冠を達成した22歳には"最強女王"の呼び声が高い。パリ五輪や海外メジャー挑戦・国内タイトル防衛が控えた勝負の一年へ向かう。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

山下美夢有が2季連続で年間女王に輝き幕を閉じた2023年シーズンの女子プロゴルフツアー。毎週のように華麗なプレーで観客を魅了し、時に激しい熱戦を演じた。年の瀬にシーズンを振り返る初回は、主要タイトルを総なめにし、5冠を達成した山下にスポットを当てる。

冬の訪れを感じさせる澄んだ青空に、真っ赤なジャケットが映える。身長150センチの小さな女王がフラワーシャワーを浴びた。まるで宮崎CCでは、昨年と同じ光景を見ているようだった。

昨季記録的な強さで年間女王に輝いた山下にかけられたプレッシャーは大きかった。シーズンオフは改めて下半身の強化に励んだ。昨シーズンの後半からつけた栄養士と食事面から体作りを徹底。技術面ではショット精度を向上させ、満を辞して今シーズンを迎えた。

スポーツの世界には“2年目のジンクス”という言葉がある。よくプロ野球のルーキーイヤーに活躍した選手が、翌年に成績を残せないことが多く、使われる言葉だ。ノーマークの1年目は活躍できても、2年目からは相手チームに苦手コースなどを研究され、徹底マークにあって成績を下げると言われている。

ゴルフは自然を相手にする個人スポーツのため、相手からの研究などはない。しかし近年の事例を見てもブレークした選手が2年連続で同じように活躍することは簡単なことではない。

2019年に「全英女子オープン」を制し、賞金ランクも2位に入った渋野日向子は、翌シーズンに調子を落とした。コロナ禍と予期せぬシーズンになったことは間違いないが、周囲の期待はプレッシャーになったはずだろう。

2020-21シーズンで活躍し、21年に延期された東京オリンピックで銀メダルを獲得した稲見萌寧もそうだ。年間8勝と銀メダルを獲得して大躍進を見せた翌年の22年は2勝、今季は1勝で終えた。もちろん優勝しているため、不振とは言えないが、キャリアハイからは下降線を辿る。さらに昨年ブレークした川崎春花は今年1勝もできずに終わった。

一方で山下はどうだろうか。今季の開幕戦は24位と期待を超える順位ではなかったが、毎週順位を上げていき出場5戦目の「ヤマハレディースオープン葛城」でトップ3。翌週の「富士フイルム・スタジオアリス」で今季の初優勝をマークした。

6月以降は勝ち星から遠かり、シーズン中盤から山下と申ジエ、岩井明愛との三つどもえの女王争いとなった。タイトルレースを独走し「伊藤園レディス」で年間女王を確定させた昨季と比較し、海外メジャーに積極参戦した今季は、より逼迫した勝負になった。

最終戦を前に3人は自力戴冠の可能性を残した。ポイントランク1位の山下が最も有利だったが、3人は優勝すれば女王という状況で最終戦を迎えていた。多くのゴルフファンが知るところだろうが、ここ一番の申は本当に強い。年間タイトルこそ獲得したことはないが、元世界ランキング1位の実力者には『視界にとらえた獲物は逃さない』という風格がある。

しかし女王の試合運びは、さすがと言えた。特有の高麗芝を苦にしない適応力で初日から好位置につけると3日目に単独トップに浮上。最終日は後続を突き放し”文句なし”で女王戴冠を決めたのだ。

女王争いがもつれたため、昨季ほどの圧倒的な強さを印象付けてはないかもしれない。しかし山下の年間獲得賞金額は2年連続で2億円を突破。さらに平均ストロークは69.4322と申の記録を塗り替えて歴代1位をマークした。平均パット数1.7256、平均バーディ数4.3828、パーブレーク率24.5082と、いずれもシーズン最高記録を樹立した。

“最強女王”とも言えるパーフェクトな1年を送った山下にとって、悔しさが残ったのは海外メジャーだ。特に男子メジャーの会場にもなる名門ペブルビーチで行われた「全米女子オープン」は今季唯一の予選落ちを味わった。英国開催の「AIG女子オープン」では21位と上位争いの可能性を感じさせたが、海外のコースでは特有の芝質に苦しんだという。

芝質はその国でプレーしないとわからない。日本と同じ打ち方をしたアプローチが、ミスになる。風が吹き抜けるリンクスコースが主な英国以上に、広大な土地で場所によって気候が大きく違う米国のゴルフコースは特に芝質の違いが大きい。

芝質に慣れるためには主戦場を米国に移すなどが考えられるが、今オフに山下が口にしたプランは、自宅に練習場を作るというものだった。「海外の芝が(自宅の練習場で)育つかわからない」としつつ、来季の全試合出場を明言した海外メジャー制覇も近い将来の目標に掲げている。

さらに国内に目を向けると稲見や西郷真央といった国内で勝ち星を重ねたライバルが海を渡る。来季は6シーズン連続で賞金女王に輝き、最後の永久シード選手となっている不動裕理以来となる3シーズン連続女王の座がかかる。パリ五輪も控え、海外メジャー挑戦・国内でのタイトル防衛が待ち受ける2024年は、22歳にとって勝負の一年になる。

関連記事

主役なき時代を救ったヒロイン 日本最終戦を迎えるイ・ボミ | NOBUTA GROUP マスターズGCレディース | JLPGA

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?