女子海外メジャーの今季第2戦「全米女子オープン」は30日、ペンシルベニア州のランカスターCCで開催される。日本勢は21人が出場。悲願の初のメジャー制覇を狙う畑岡奈紗にとってはリベンジに燃える大会だ。さらにパリ五輪代表の座を争う選手たちも揃う直接対決の舞台になる。
カリフォルニア州の名門ペブルビーチGLで行われた前年大会、1打差の首位で最終日を迎えた畑岡は1バーディー、5ボギーの「76」とスコアを落として逆転負けの4位に終わった。数多くの惜敗を味わっているメジャー大会で、またしても目標達成は叶わず「悔しさを忘れない」と話した。
2022年4月の「DIOインプラントLAオープン」以降タイトルから遠ざかっている25歳は今季、11試合に出場して予選通過が9回。直近の4試合ではトップ15をキープしており、まずまずの調子でメジャーに乗り込んできた。予選ラウンドは、直近7試合で5連勝を含む6勝をマークするなど驚異的な勝率を誇り世界ランキング1位のネリー・コルダ(アメリカ)と同組になった。
世界ランク日本勢最上位の畑岡に次いで、2枠目のパリ五輪代表を争う山下美夢有(23位)、古江彩佳(24位)、笹生優花(30位)が直接対決を繰り広げる。国内ツアーの2季連続年間女王である山下は、パリ五輪への思いを隠さず、前回の東京五輪代表争いであと一歩で敗れた古江にとってもリベンジがかかる。山下はキム・セヨン(韓国)ら、古江はキム・ヒョージュ(韓国)ら実力者とのペアリングになった。
さらに米ツアーの今後の出場権確保に向けて厳しい立場に立たされている渋野日向子や吉田優利などはメジャー大会でポイントの上積みを狙いたいところだ。さらに国内ツアーで3勝をマークしてメルセデスランク1位の竹田麗央や鈴木愛、前週の国内ツアーを制した岩井明愛や岩井千怜、予選会を突破した河本結などが出場する。
大会前に今季限りで引退を表明した米ツアー通算11勝のレクシー・トンプソンも出場。天才少女として数々のタイトルを獲得した飛ばし屋は最後の全米に挑む。
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