エジプト生まれのモハメド・エルネニーは、名門アル・アハリの下部組織で選手としてのキャリアをスタートさせる。そして2008年にはアラブ・コントラクターズへと移籍し、2010年に18歳でトップチームデビューを果たした。なお、ここで現リヴァプールFWモハメド・サラーと同僚となる。
そしてサラーの退団から約半年後、追うようにバーゼルへと移籍してヨーロッパ挑戦をスタートさせる。バーゼルでは移籍直後から出番を徐々に増やしていき、ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグでの戦いも経験。絶対的な主力として、在籍4シーズンすべてでリーグ優勝を経験した。
すると2016年1月、プレミアリーグの名門アーセナルへと完全移籍を果たす。しかし欧州トップクラブの壁は厚く、激しいポジション争いの中でなかなか出番を得られず。チームは2016-17シーズンにFAカップを制したが、ほとんど貢献することができなかった。
ウナイ・エメリ前監督体制では構想外となると、失意のまま2019年夏にトルコ強豪ベシクタシュへと期限付き移籍。すると出場停止を除きほぼ全試合に先発し、その実力を証明する。2020年夏には移籍確実とも噂されながらもアーセナルへと残留すると、ミケル・アルテタ監督の信頼を掴み、コミュニティーシールドでも先発出場してタイトル獲得に貢献。リーグ戦でも重要な試合で起用されるなど、名門クラブでのキャリアを再スタートさせることに成功している。
プレースタイル
中盤底を基本ポジションとしながらピッチを縦横無尽に走り回り、チームのために献身的に働く。派手なプレーは多くないが、テンポの良いパス回しでリズムを作り、機を見たランニングで攻撃にアクセントを加えることも。試合終盤でもスプリントを厭わず、前線へのプレスから素早い帰陣までこなす。とにかく味方選手を輝かせるため、あらゆる場面でサポートする“縁の下の力持ち”だ。これまではやや器用貧乏のような評価を受けていたが、アルテタ監督の下で進化を遂げており、指揮官も「ピッチ内外でポジティブな雰囲気をもたらしてくれる」と称賛。改革進むアーセナルにとって重要な選手になるかもしれない。
プロフィール・経歴
モハメド・エルネニー/Mohamed Elneny
1992年7月11日生まれ 179cm 72kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2010-11 | アラブ・コントラクターズ | 21試合・2得点 |
2011-12 | アラブ・コントラクターズ | 14試合・0得点 |
2012-13 | バーゼル | 15試合・0得点 |
2013-14 | バーゼル | 32試合・1得点 |
2014-15 | バーゼル | 28試合・2得点 |
2015-16 | バーゼル | 16試合・2得点 |
2015-16 | アーセナル | 11試合・0得点 |
2016-17 | アーセナル | 14試合・0得点 |
2017-18 | アーセナル | 13試合・0得点 |
2018-19 | アーセナル | 8試合・0得点 |
2019-20 | ベシクタシュ | 27試合・1得点 |
2020-21 | アーセナル | 12試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月9日現在)
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