イドリサ・ゲイェは母国セネガルから2008年にフランスの名門リールの下部組織に加入。プロデビューは21歳と、やや遅咲きの選手であった。2010-11シーズンはクラブの国内2冠を控えメンバーとして経験すると、順調にキャリアを重ね、その翌シーズンから定位置を確保し評価を高めていく。
すると2015年夏、900万ユーロと見られる移籍金でアストン・ヴィラへ引き抜かれる。初のプレミアリーグ挑戦でもフランス時代と変わらぬ活躍を見せたが、チームの2部降格に伴いわずか1シーズンでエヴァートンへと移籍することとなった。
エヴァートンでもチームの主軸を担ったゲイェは、3シーズンで通算108試合に出場。プレミアリーグ屈指のタックラーとしての評価を確立すると、2019年夏にビッグイヤー獲得を目標に掲げるパリ・サンジェルマン（PSG）が、3000万ユーロと見られる移籍金で引き抜いている。
フランス王者では負傷離脱する期間もあったが、トーマス・トゥヘル監督の信頼を勝ち取り、ビッグマッチではほぼ全試合に先発。国内3冠に大きく貢献した。超豪華な攻撃陣ばかりに注目が集まるPSGにおいて、黒子に徹しながら中盤を支えている。
プレースタイル
豊富な運動量に危機察知能力、思い切りの良さが光るタックラー。中盤でにらみを利かせながら、少しの隙も見逃さずにボールをかっさらう。プレミアリーグでの5年間は毎シーズン100回以上のタックルを記録し、常にスタッツランキングで2位以内につけていた。
またトゥヘル監督の下、ビルドアップやファイナルサードでのサポートなど、攻撃面での貢献度も上がっている。チーム全体が前掛かりになるPSGにおいて、なくてはならない存在である。
プロフィール・経歴
イドリサ・ゲイェ／Idrissa Gueye
1989年9月26日生まれ 174cm 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2010-11 | リール | 11試合・0得点 |
| 2011-12 | リール | 25試合・0得点 |
| 2012-13 | リール | 29試合・0得点 |
| 2013-14 | リール | 37試合・1得点 |
| 2014-15 | リール | 32試合・4得点 |
| 2015-16 | アストン・ヴィラ | 35試合・0得点 |
| 2016-17 | エヴァートン | 33試合・1得点 |
| 2017-18 | エヴァートン | 33試合・2得点 |
| 2018-19 | エヴァートン | 33試合・0得点 |
| 2019-20 | PSG | 20試合・1得点 |
| 2020-21 | PSG | 19試合・2得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月22日現在）
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