コソボからアルバニアに移民した両親の下、スイスで生まるという複雑な環境で産声を上げたグラニト・ジャカ。1つ上の兄タウラントとともにコンコルディア・バーゼル下部組織でサッカー選手としての歩みを始めると、その2年後に再び兄と共に国内強豪バーゼルへと移籍を果たす。
2010年に17歳でプロデビューを果たし、若くしてチャンピオンズリーグ出場やリーグ2連覇を経験。評価を高めると、2012年夏にボルシア・メンヒェングラートバッハへと完全移籍。ブンデスリーガにもすぐさま適応すると、在籍4年間で140試合に出場。キャプテンを任されるなど重要な存在となった後、2016年夏にアーセナルへと4500万ユーロの移籍金で引き抜かれた。
アーセナルでもすぐさま中盤の主軸となり、クラブ内の信頼を集めて2019-20シーズンにはキャプテンにも就任した。しかしチームの不振を受けてサポーターの攻撃対象となってしまい、第10節には交代の際にブーイングを浴びると、ファンを挑発。この行為でキャプテンマークをはく奪されてしまう。それから3試合はメンバー外となったが、謝罪した後に再びチームに復帰。12月に就任したミケル・アルテタ監督の下でも重要な役割を任されており、FAカップ優勝にも貢献した。ひたむきな姿勢で戦う姿はサポーターにも歓迎されている。少なかれど批判は受けることもあるが、ピッチ内外で存在感を放つリーダーの1人だ。
プレースタイル
中盤の低い位置でのプレーを好み、ゲームメイクを担う大型MF。強烈な左足は大きな武器であり、ロングパスや豪快なミドルシュートも得意だ。また185cmという身長を活かし、セットプレーでも頼りになる。アルテタ監督の下ではビルドアップ時のキーマンとなり、幅広く動きながらチームを押し上げる役割を担う。
イングランド到着直後は、スピードのなさと判断力の悪さで不用意なタックルが目立ち、退場することも少なくなかった。それでもウナイ・エメリ、アルテタの指導を受けてポジショニングと判断力が向上。依然としてカードを受けることは多いものの、2019-20シーズンは退場なしでシーズンを終えている。
またサポーターとの衝突事件からの復帰やスイス代表でのアルバニア戦など、逆境に置かれてもひたむきな姿勢で戦う強いメンタリティーを持っており、チーム内からの信頼は厚い。これまでボルシアMG、アーセナル、スイス代表と3つのチームでキャプテンを任されている。
プロフィール・経歴
グラニト・ジャカ/Granit Xhaka
1992年9月27日生まれ 185cm 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2010-11 | バーゼル | 20試合・1得点 |
2011-12 | バーゼル | 24試合・1得点 |
2012-13 | ボルシアMG | 22試合・1得点 |
2013-14 | ボルシアMG | 28試合・0得点 |
2014-15 | ボルシアMG | 30試合・2得点 |
2015-16 | ボルシアMG | 28試合・3得点 |
2016-17 | アーセナル | 32試合・2得点 |
2017-18 | アーセナル | 38試合・1得点 |
2018-19 | アーセナル | 29試合・4得点 |
2019-20 | アーセナル | 31試合・1得点 |
2020-21 | アーセナル | 19試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月9日現在)
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