ベンフィカのユースから2012年にトップチームデビューを果たしたアンドレ・ゴメスは、10代の頃から各世代別の代表に常に招集されるなど、ポルトガルで将来を嘱望されてきた。
2014年の夏には同じイベリア半島のスペイン、より大きなクラブであるバレンシアにレンタル移籍。ここで公式戦37試合4ゴールと印象的な活躍を見せると、ポルトガルのフル代表にも招集された。さらに、翌シーズンも完全移籍したバレンシアで主力を務めて評価を高めると、2016年の夏にはバルセロナへのステップアップを果たす。
バルセロナでの初年度も公式戦47試合に出場するなど出場機会を得たが、選手層の厚いメガクラブにあって確固たる地位を確立するには至らず。翌シーズンは負傷も重なったこともあり出場機会が徐々になくなり、2018年の夏にはエヴァートンへのレンタル移籍が決まった。
プレミアリーグに難なく馴染んだアンドレ・ゴメスは再び自身のプレーを取り戻し、2019年の夏には推定移籍金2200万ポンドで完全移籍する。しかし2019年11月、トッテナム戦でソン・フンミン、セルジュ・オーリエとの交錯で足首を負傷。右足首があらぬ方向に曲がり、誰もが長期離脱や選手生命を危ぶむほどの重傷を負った。
それでも、アンドレ・ゴメスは懸命のリハビリの末、当初の懸念よりも早い2020年2月に復帰。新型コロナウイルスの影響による中断以後もほとんどの試合でフル出場し、復活を印象づけた。
そして2020-21シーズン、ハメス・ロドリゲスなどを獲得したエヴァートンはプレミアで躍進が期待されるチームに。カルロ・アンチェロッティ監督率いるそのチームの中でも、キーマンの一人と言えるアンドレ・ゴメスは、負傷を乗り越えてさらに飛躍することを狙っているはずだ。
プレースタイル
足下のテクニックに優れた中盤のユーティリティプレーヤー。若手時代はウイングでプレーすることも多かったが、年齢を重ねるにつれて主戦場を中央に。現在は3センターの左インサイドハーフのポジションで自身の真価を発揮している。ドリブルやキック精度の高さを活かしたクロスなど攻撃面に特長を持つ一方で、インテンシティの高さや運動量、対人プレーでの粘り強さや勇気も兼ね備えており、守備面でもチームに大きく貢献できる選手だ。
プロフィール・経歴
アンドレ・ゴメス/André Filipe Tavares Gomes
1993年7月30日生まれ 188cm・84kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2012-13 | ベンフィカ | 7試合・1得点 |
2013-14 | ベンフィカ | 7試合・1得点 |
2014-15 | バレンシア | 33試合・4得点 |
2015-16 | バレンシア | 30試合・3得点 |
2016-17 | バルセロナ | 30試合・3得点 |
2017-18 | バルセロナ | 16試合・0得点 |
2018-19 | エヴァートン | 27試合・1得点 |
2019-20 | エヴァートン | 19試合・0得点 |
2020-21 | エヴァートン | 16試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月12日現在)
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