かつてミランの指揮官として国内外の数々のタイトルを獲得したアリゴ・サッキ氏と、イタリア代表指揮官として2006年ワールドカップを制したマルチェロ・リッピ氏が、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が主催するイベント「Festival dello sport」で対談し、バロンドール賞の行方を予想した。
今年は、来月29日に授賞式が予定されており、リオネル・メッシ(PSG)やクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)、ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)やアーリング・ハーランド(ドルトムント)、ジョルジーニョ(チェルシー)ら名だたるスター30選手がノミネートされている。
そんな中、リッピ氏は、チャンピオンズリーグおよびEURO(ユーロ)2020を制したジョルジーニョの受賞を推す。
「私だったらいつものメンバーには与えたくない。今年は偉業を成し遂げたわけではないからね。むしろ他に、出場した大会すべてでタイトルを獲得した選手がいる。それはジョルジーニョだよ。私なら彼にバロンドールを与えたい」
サッキ氏も、元イタリア代表指揮官の考えに同調する。
「私も賛同する。いつも同じメンバーばかりが受賞しているように思う。(フランコ)バレージだって受賞にふさわしい選手だったが、脚光を浴びるようなポジションでプレーしていなかったせいか、受賞できなかった。FWの選手はあくびをしていたって目に留まるが、DFやMFはそれほど目立たないものだ」
続いて2人のイタリア人指揮官は、どん底からEURO2020優勝へとイタリアを復興させたロベルト・マンチーニへ賛辞を贈った。まずリッピ氏は、「大きな困難があったにも関わらず、マンチーニは近年、素晴らしい仕事を見せてきた」とコメント。「私がイタリア代表指揮官だった頃、セリエAの外国人選手の割合は35%だったが、現在はイタリア人選手の方が35%になっている。そこでマンチーニは多くの若手を起用する賭けに出た。時には所属クラブでデビュー前の選手も招集し、各クラブにメッセージを発信した」と功績を評価した。
サッキ氏も「セリエAに外国人選手が多すぎることは、私も懸念している。マンチーニはEUROで優勝し、まさに本物の傑作というべき仕事を達成した」と述べた。
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