プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは29日、ラルフ・ラングニック暫定監督の就任を発表した。契約は今季終了まで。来シーズンからの2年間、同監督とコンサルタント契約を結んだことも発表している。
ドイツ出身のラングニック新監督は、1958年6月生まれの63歳。若き日にディナモ・モスクワを率いていた名将ヴァレリー・ロバノフスキーのサッカーに衝撃を受けると、ミラン黄金期を築いたアリゴ・サッキからも影響を受け、90年代後半のSSVウルムで頭角を現わす。3バックが主流だったドイツでは異色の4バック、そしてプレッシング戦術で一世を風靡した。
2000年代に入ると、ハノーファーやシャルケの監督を歴任。06年夏から率いたホッフェンハイムでは、3部からクラブ史上初の1部へと引き上げる快挙を成し遂げた。11年3月に監督再任となったシャルケで燃え尽き症候群に陥るも、12年以降に欧州サッカー界のトップシーンに返り咲いていく。
大手飲料メーカー『レッドブル』がバックアップするザルツブルク、ライプツィヒのスポーツディレクターを務め(ライプツィヒでは監督だった時期も)、両クラブをチャンピオンズリーグでも十分に通用するチームに育て上げたのだ。そして今年7月からロコモティフ・モスクワの強化責任者を務めていた。
ユナイテッドのジョン・マータフFD(フットボールディレクター)はクラブ公式サイトで招聘の理由を説明している。
「ラルフは欧州サッカー界でもっとも尊敬される監督、イノベーターのひとりです。約40年のマネジメントとコーチング経験に裏打ちされた計り知れないリーダーシップと技術的スキルを鑑み、暫定監督の最有力候補でした」
「クラブの誰もがこの先のシーズン、彼と一緒に仕事をすることを楽しみにしています」
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