バルセロナは21日にラ・リーガ第33節、敵地レアレ・アレーナ（アノエタ）でのレアル・ソシエダ戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、2位の座を争う直接的なライバルとの対戦として、気を引き締めている。
前節、カンプ・ノウでのカディス戦を0-1で落として、それまでも厳しかったラ・リーガ逆転優勝の可能性がほぼ潰えたバルセロナ。チャンピオンズリーグ出場権獲得だけに目標を絞るチャビ監督は、勝ち点5差のソシエダとの対戦では、何としてでも勝利が必要であることを強調している。
「この試合は同じ目標のために争っている相手との直接対決、決勝戦だ。それが私たちの現実なんだよ。3週間前はラ・リーガで優勝する期待を抱いていた。しかし、そこから遠ざかった現在、私たちは2位の座を狙わなければいけない」
「私たちは11月頃みたいにひどいわけではない。が、タイトル（ヨーロッパリーグ）も失ってしまったし、プレーの改善が必要だ。この試合は実質的に勝ち点6をかけて戦われる。私たちの絶対的な目標はチャンピオンズ出場であり、そのために私は雇われたんだ」
ヨーロッパリーグのフランクフルト戦、カディス戦とカンプ・ノウで連敗を喫したバルセロナ。両試合とも、ボールを保持しても堅守を崩し切れなかったが、チャビ監督はチームのプレースタイルを変える必要がないことを強調する。
「気分は悪いさ。私は勝つことが好きなんだ。しかし、これが今現在のチームのクオリティーということだろう。現実を見つめなくてはいけない」
「いずれにしても、私は自分が信じていることを変えたりしない。私たちはスペインの強豪チームを見事な形で下してきた。ノックアウトラウドではうまくいかなかったが……。ラ・リーガではカディス戦までは良い流れだったし、これからも継続して執着し続ける必要がある」
チャビ監督はその一方で、MFペドリの左足肉離れによる戦線離脱が、あまりに大きな痛手との見解を示した。
「彼は重要過ぎる選手だ。システム的にもプレーアイデア的にも不可欠な存在なんだよ。私たちバルセロナの考え方を理解しているという点でも、世界最高の一人だ。アンス、ピケと同じようにチームにとって重要な離脱であり、その不在を痛感している」
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