心臓の問題で現役引退を発表したアルゼンチン人FWセルヒオ・アグエロ。同選手の担当医であるロベルト・ペイドロ医師が、なぜ引退する必要に迫られたのか、その理由について説明している。スペイン『マルカ』が伝えた。
アグエロは10月末に心臓の不整脈が見つかり、それを原因としてスパイクを脱ぐことを決意。2004年にもアグエロが抱えた心臓の問題を解決した心臓病専門医ペイドロ医師は、同選手が今後も激しい運動を行い続ければ、大きなリスクを伴うことになったとの見解を述べている。
「私たちはカテーテル手術でもって、不整脈部分の焼灼を行いました。うまくいきましたし、問題は解決されたと思っています。しかし私たちは、1日に何時間もフィジカルとメンタルに重要なストレスを与える、激しい運動をしないよう忠告しなければなりませんでした」
「2004年の問題と関係はあるのか？ 私たちは不整脈の問題を取り払りましたが、それとは一切関係ありません。今回のものは軽症ではありませんでした」
アグエロの心臓の問題は、新型コロナウイルスや同ウイルスのワクチン接種が原因との噂もあった。しかしペイドロ医師は、その可能性を断固として否定している。
「見つかった瘢痕が、彼がこれまでの人生の中で苦しんだ、何かしらのウイルスによってできた可能性はあります。しかしコロナウイルスやそのワクチンと関連付ける必要はどこにもありません」
ペイドロ医師はまた、アグエロに引退を勧めたときに口にした言葉も明かしている。
「彼は大きな不安を感じていました。私が結果を目にして、彼に最初に言った言葉はこういうものでした。『君が私の息子であるならば、その道を進めと言っていたでしょう。おそらく、君はプレーし続けることができるし、こういうことが二度と起こらない可能性だってあります。しかし、私たちにその確信を持つことはできないのです』」
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