元アーセナル指揮官アーセン・ヴェンゲル氏が、教え子でもあるメスト・エジルについて語った。
2013年にアーセナルへ加入し、ヴェンゲル体制では絶対的な主力に君臨していたエジル。しかし2018年にヴェンゲル氏が退任すると、それ以降クラブでの立場は厳しくなっている。ミケル・アルテタ監督体制では、3月から公式戦の出場は1分もなし。先日にはヨーロッパリーグ・グループリーグの登録メンバーからも外れたことが明らかとなっている。
苦境の続くエジルについて、2013年に獲得を熱望し、長年始動したヴェンゲル氏が『Der Speigel』で言及。活かすためには守備的な選手を周りに置く必要があると語った。
「彼はピッチ上で素晴らしい規律を持っているわけではないね。そして、ボールを持たずにプレーするのは得意ではない。だが、彼の近くにもっと守備的な選手を何人か配置すれば対応できると思う。重要なことは、攻守のバランスを整えることだ」
また、近年のサッカー界についても言及。「選手たちは直近10年で技術的なクオリティを失ってしまった」と嘆きつつ、フィジカル的な要素が重要視されることがエジルにとっては難しくなっていると指摘した。
「運動能力がテクニックや判断力よりも重要になってきている。それはフィジカル的な特徴やインテンシティ、爆発力の方が重要になってきたことを意味する。だがそれと同時に、ショーマンであることも重要だよ」
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