20日に開幕する女子アジア杯。今大会は2023 FIFA女子ワールドカップの予選を兼ねており、開催地枠で出場できるオーストラリアを除いたチームのうち上位5チームが本大会の出場権を獲得できるとあって、W杯出場に向けて大きな意味を持つ大会だ。
久しぶりの国際舞台に闘志を燃やしている選手がいる。中盤のポジションならどこでもこなせる隅田凛だ。年代別代表の常連で2017年にはA代表に初選出。順調にキャリアを歩んでいるように思われた。しかし、そこからA代表に定着するまでには至らず、オリンピックやワールドカップの舞台に立つことは叶っていない。
「これまでワールドカップにもオリンピックにも選ばれず悔しい思いをしたけど、いまの力ではチームの力になることは難しいとも感じていた。だからこそ、いまできることをやって、自分が次に選ばれたらということを考えてやっていました」
1つの転機となったのは19年にマイナビ仙台レディースへの移籍を決断したこと。中学、高校年代からアカデミーで育ち、トップチームでも8年間プレーしてきた日テレから離れる選択をした。
「自分の成長のために試合に出てもっと上手くなりたいと思って移籍しました」
ここから再び存在感を示した隅田に吉報が届いたのは21年の11月。池田太監督になり初めての海外遠征となったオランダ遠征のメンバーに選ばれ、3年ぶりの復帰を果たした。そしてつかんだアジアカップのメンバー入り。来年に控えるオーストラリアワールドカップの予選も兼ねた大会への思いは人一倍強い。
「代表では個の力が大事だと思うので、一人で奪い切る力や対人の強さをもっと高めないといけない。昔からワールドカップで結果を残すことが夢。ここで結果を残して23年のワールドカップのメンバーに食い込んでいくことがいまの目標です」
日の丸を背負って戦うことに飢えている隅田は、誰よりもピッチを駆け回る。
関連記事
● 放送予定・試合日程・順位結果 ｜ AFC女子アジアカップインド2022
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。