2005年に母国タイのロイヤル・タイ・エアフォースFCでプロキャリアをスタートしたFWティーラシン・デーンダーは、2007年にタイの強豪チームであるムアントン・ユナイテッドに移籍。ここで15試合7得点の成績を残し、タイ代表に選ばれるまでに成長した。
2007年にマンチェスター・シティに移籍を果たすも労働ビザの問題の影響で出場機会を得られなかったティーラシンは、2009年にムアントン・ユナイテッドに復帰を果たすと2012シーズンに29試合24得点を記録。改めて絶対的な選手であることを証明した。
そんなティーラシンが新たな活躍の舞台として選んだのが日本だった。2017年にサンフレッチェ広島に加入すると、明治安田生命J1リーグの第1節北海道コンサドーレ札幌戦でさっそく得点を奪取。Jリーグ初のタイ人得点者となった。ただ、シーズンを通してなかなか活躍を披露することができず、期限付き移籍は1年で終了。再びタイへの帰国を余儀なくされた。
そして2020シーズン、ティーラシンは再び日本に帰ってきた。新たなチームとして選んだのは清水エスパルス。開幕戦でゴールを奪うなど、実力の片鱗を見せた。だが、シーズンを通してコンスタントに活躍することができず。24試合3得点と不完全燃焼の出来に終わり、シーズン終了後には母国のパトゥム・ユナイテッドに移籍を果たしている。
プレースタイル
ストライカーらしい多彩なフィニッシュワークを持つのがティーラシンの魅力。クロスボールへの入り方や背後への抜け出しで違いを生み、相手を背負っても巧みなプレーで突破する。ペナルティーエリア内で仕事をさせれば、確かな能力でゴールを奪う。
ボディバランスも良く、遠くからゴールを狙えるパンチ力も備える。それでいて日本のサッカーは経験済みで、速いプレースタイルにもすぐに慣れることができる。チャンスメイクもできることから万能型ストライカーと言っていいだろう。
動画:プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
ティーラシン・デーンダー/TEERASIL DANGDA
1988年6月6日生まれ 182㎝・76kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2005-2006 | ロイヤル・タイ・エアフォース | 6試合・3得点 |
2005-2006 | ラバチャ | ー |
2006-2007 | ラバチャ | 18試合・9得点 |
2006-2007 | ムアントン・ユナイテッド | 15試合・7得点 |
2007-2008 | マンチェスター・シティ | ー |
2007-2008 | グラスホッパーズB | 6試合・1得点 |
2008 | ラバチャ | 8試合・6得点 |
2009 | ムアントン・ユナイテッド | 25試合・7得点 |
2010 | ムアントン・ユナイテッド | 26試合・7得点 |
2011 | ムアントン・ユナイテッド | 26試合・13得点 |
2012 | ムアントン・ユナイテッド | 29試合・24得点 |
2013 | ムアントン・ユナイテッド | 32試合・15得点 |
2014 | ムアントン・ユナイテッド | 18試合・9得点 |
2014-2015 | アルメリア | 6試合・0得点 |
2015 | ムアントン・ユナイテッド | 31試合・11得点 |
2016 | ムアントン・ユナイテッド | 29試合・11得点 |
2017 | ムアントン・ユナイテッド | 31試合・14得点 |
2018 | サンフレッチェ広島 | 32試合・6得点 |
2019 | ムアントン・ユナイテッド | 19試合・6得点 |
2020 | 清水エスパルス | 24試合・3得点 |
2020-2021 | パトゥム・ユナイテッド | 4試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年3月18日現在)
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