6日のラ・リーガ第23節バルセロナ対アトレティコ・デ・マドリードを前に、チャビ・エルナンデス監督とディエゴ・シメオネ監督がプレーの哲学論で火花を散らしている。
この試合の前日会見で、互いのプレースタイルについて口火を切ったのはシメオネ監督だった。アルゼンチン人指揮官は、チャビ監督が6年前に発した言葉を、少し脈絡のないところで掘り返したのだった。
「2016年にチャビはアトレティのフットボールが、ビッグチームが行うスタイルじゃないと言っていたんだ。今、彼は冬の市場で新たな選手たちが到着したことによって、自分の望んでいたプレーを実現できるのかもしれない。彼がバルセロナで育んだ、らしいスタイルをね」
「チャビの過去の発言が敬意を欠くものだったと言いたいのか? そういうわけじゃないよ。人生で一つの生き方しか経験しなかったのであれば、ほかの生き方というものが分からないだけなんだ。彼の意見には敬意を払うべきだろう。そして今、彼は監督として、彼の中にあるものを示さなくてはならない。それは、間違いなく素晴らしいもののはずだ」
そして、ほぼ同時刻に会見に臨んだチャビ監督には、このシメオネ監督の発言について意見を求められ、次のように返答している。
「シメオネのスタイルはバルサのスタイルになり得ないということだ。バルサがああしたプレーをしても、ファンは理解してくれない。はまらないんだよ。そのスタイルに利点がない、とは言わないよ。だが、私たちのプレーアイデアにはならない。11人全員が後方に引いて守るなど、ファンに理解してもらえないだろう」
「もちろん、そのスタイルだって正当なもので、成功をつかむことができる。アトレティコは実際リーガを2回勝ち取り、チャンピオンでも優勝に近づいたのだから。だが、それでも私たちのスタイルではないんだよ。シメオネのことを称賛していないわけではないけどね」
なお、シメオネ監督が掘り起こした2016年のチャビ監督の発言は、スペイン『モビスタール・プルス』のインタビュー番組で発せられたもの。まだ選手だったチャビ監督は、シメオネのプレースタイルについてこう語っていた。
「あれはレアル・マドリードやバルセロナのようなビッグチームが持つべきスタイルじゃないね。後方に引いて守る選手たちを見ていても、僕は楽しめない。アトレティコみたいなプレーをしてはいけないんだ。自分にとっては、交渉の余地などまったくないことさ」
関連記事
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。