マドリード市のホセ・ルイス・マルティネス=アルメイダ市長が、レアル・マドリードGKティボ・クルトワに対して行った訴えが話題となっている。
クルトワはかつてアトレティコに在籍し、2014年のチャンピオンズリーグ(CL)決勝でレアル・マドリー相手に優勝を逃した過去がある。そして今季、レアル・マドリードの選手としてCL決勝に臨むことになった同選手は、試合前に「今、僕は歴史のグッドサイドにいるんだよ」と語り、アトレティコを"バッドサイド”としてしまった。レアル・マドリードはリヴァプールとの決勝を、クルトワの好守連発に助けられて1-0で勝利し、4年ぶり通算14回目のCL優勝を果たしている。
しかしクルトワの発言はアトレティコ界隈に大きな余波を生み出してしまい、同クラブのエンリケ・セレソ会長が「ワンダ・メトロポリターノ前のクルトワのレジェンドプレートを取り除きたいファンがいる? だったらツルハシとシャベルを持ってくればいい」と語ると、本当にプレートが剥がされてしまった(後に修復されている)。
このクルトワの「グッドサイド」発言において、話題となっているのがアトレティコの熱狂的サポーターとして知られるアルメイダ市長の言葉だ。レアル・マドリードはCL優勝翌日の祝勝パレードでマドリード市に優勝報告を行ったが、その際にアルメイダ市長はクルトワに向けて、このような言葉を口にしたのだった。
「しかしねクルトワ、私たちだって数年の間、君のプレーを楽しんだんだよ」
「一つだけ、愛情を持って言わせてくれないか。リスボンで、君と一緒に泣いた私たちだってグッドサイドにいるんだ」
果たして、この言葉はクルトワに響いていたのだろうか。アルメイダ市長の発言を受けた直後のクルトワは、ただ口を閉じて笑みを浮かべているだけだった。
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