バイエルンの主力選手として長年プレーするDFジェローム・ボアテング。これまでのキャリアで、クラブとドイツ代表で多くのタイトルを勝ち取ってきた。
ボアテングは2011年にマンチェスター・シティからバイエルンへと移籍。2010-11シーズンはケガでほとんど稼働することができなかったが、バイエルン加入後は主力選手へと定着し、小さな負傷もありながら第一線で戦い続けている。
特にバイエルンで存在感を強めたのはユップ・ハインケス政権でのこと。2012-13シーズンにはクラブ初の3冠獲得に守備の大黒柱として大きく貢献した。人に強い守備能力での貢献はもちろん、両足による長いフィードで多くのゴールをお膳立てしている。
ドイツ代表でも2014年にブラジル・ワールドカップで優勝を経験。しかし、2019年3月に、ヨアヒム・レーブ監督から世代交代などを理由に突如として“引退勧告”を受け、代表からは遠ざかっている。
近年は衰えも指摘されており、バイエルンからの退団も度々噂されている。しかし、土壇場で交渉が決裂もしくは、監督が信頼を示すなどで、残留が続いている。
プレースタイル
ドイツ代表やハンブルガーSV、マンチェスター・シティでは、サイドバックでプレーすることもあったが、本職はCBでバイエルン加入後はポジションが固定。人に強いタイプの選手で、身体能力を遺憾なく生かした戦いを得意とする。空中戦でも高さは抜群で、コーナーキックからゴールを奪うことも少なくない。
また、近年でボアテングの代名詞となったのがロングパス。両足の正確なフィードで、アタッカーへパスを通し、多くのチャンスを生み出してきた。フランク・リベリ、アリエン・ロッベン全盛時代のバイエルンにおいて欠かせない存在だったことは、あまりにも有名だ。パスの技術は衰えておらず、2019-20シーズンもアシストを記録している。
アジリティ不足を指摘されることも少なくないが、元々は身体能力が高く、決して遅い選手ではない。だが、コンディションによって好不調の波が激しいため、不調時には信じがたいミスも起こすことがある。
動画:プレー集
エピソード
ミランやフランクフルト、バルセロナやフィオレンティーナなどでプレーしたガーナ代表MFMFケヴィン・プリンス・ボアテングとは異母兄弟であり、2010年のワールドカップでは異例の兄弟対決も実現した。
服装にかなりの気を使うことでも有名で、奇抜なファッションセンスを披露する。一方で、過去にイベントや商業ビジネスを優先する動きもあったため、バイエルン首脳陣から批判されたこともある。
プロフィール・経歴
ジェローム・ボアテング/Jérôme Boateng
1995年9月3日生まれ 192cm・90kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2006-07 | ヘルタ・ベルリン | 10試合・0得点 |
2007-08 | ヘルタ・ベルリン | 0試合・0得点 |
2007-08 | ハンブルガーSV | 27試合・0得点 |
2008-09 | ハンブルガーSV | 21試合・0得点 |
2009-10 | ハンブルガーSV | 27試合・0得点 |
2010ー11 | マンチェスター・C | 16試合・0得点 |
2011-12 | バイエルン | 27試合・0得点 |
2012-13 | バイエルン | 26試合・2得点 |
2013-14 | バイエルン | 25試合・1得点 |
2014-15 | バイエルン | 27試合・0得点 |
2015-16 | バイエルン | 19試合・0得点 |
2016-17 | バイエルン | 13試合・0得点 |
2017-18 | バイエルン | 19試合・1得点 |
2018-19 | バイエルン | 20試合・0得点 |
2019-20 | バイエルン | 24試合・0得点 |
2019-20 | バイエルン | 18試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月26日現在)
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