バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、渦中の人物となっているDFジェラール・ピケについて語っている。
スペイン『エル・コンフィデンシアル』のスクープ報道で、スペインフットボール連盟（RFEF）とバルセロナDFジェラール・ピケが経営する投資会社コスモスは、サウジアラビアと結んだ6年契約でRFEFが1回の開催につき4000万ユーロ、コスモスが400万ユーロを受け取っていることが明らかに。さらにピケがRFEFのルイス・ルビアレス会長と話し込んでいる音声も公開され、「レアル・マドリーとバルセロナに800万ユーロをやって、そのほかのチームに100万と200万をやれば連盟に600万残るぞ」などと語っている内容は大きな衝撃を与えることになった。
ピケはその後にオンラインで釈明会見を開き、「自分は誰にも助けを求めたりしない。フットボールと、フットボールの商業的合意は切り離さればならない」と語っていたが、『エル・コンフィデンシアル』が新たに公開した音声データでは「これは秘密にしなければならない」と前置きした上で、東京五輪のスペイン代表に招集するようルビアレス会長に働きかけていた。
チャビ監督は21日のラ・リーガ第33節、敵地アノエタでのレアル・ソシエダ戦の前日会見に出席して、この一件についてコメント。ルビアレスとピケが行なったことについては、次のように語った。
「とても難しい。私の意見が何かを変えるわけではない。関わっている人物が2人いる。彼らに質問をしてくれ。ルビアレスのことは知っているが、誠実な男だよ。私は彼の誠実さを信頼しているし、彼から説明がなくてはいけない。思うに、彼らは大多数のことを思って、そういったことをした。そう考えたいね。倫理的にどうなのかは、あらゆる意見があるだろう。しかし恩恵があったことについては、誰もが同意するんではないかな」
Twitchのトークなどでも、何かと話題を生み出してきたピケについて、チャビ監督は問題視してはいないようだ。
「ピケは外交的な性格で、人々の話題になるのが好きな男だ。彼のことは理解している。もし集中していないならば注意をするが、彼とってはTwitchなどの使用がガソリンとなる。そういったことが、彼にとってのアドレナリンなのさ」
「彼にとって、そうしたことは良い意味でのドラッグとなっている。今、ピケはプレーに集中しているよ」
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