現地でも大きな話題となったシーンだ。
ミランのチャンスシーン。左サイドからDFフォデ・バロ=トゥーレが中にボールを入れて立て続けにシュート。最後はこぼれ球をフリーになったMFフランク・ケシエが蹴り込み、ミランが終了間際に大きな同点弾を奪うことに成功した。しかし、ここでVARが介入。オン・フィールド・レビューを行った結果、ペナルティーエリア内で倒れていたFWオリビエ・ジルーの体がオフサイドラインを超えていたことから、ボールには触れていなかったもののオフサイドの判定でゴールが取り消しとなった。
なかなか珍しい事象ではあるが、今回のジャッジは妥当だったのか。玉田氏は率直に「正直、厳しいと思いました。関与していないんじゃないかなと思います」と見解を述べた。
一方、原氏は「オフサイド」と強調。「ジルーが倒れていて、結果的にカニバサミのようにDFをブロックするような形になってしまっている。DFがクリアしようとしたときに、ジルーが少しでも足を抜いて関係ないよとすれば良かったけど、抱え込むようになってしまったのでDFに影響を与えていると言われても仕方がない状況になっている」と説明した。
二人の意見に対し、元国際副審でもある廣嶋氏は「原さんの言われた通りです」と主張。改めて今回の事象を解説した。
「この場合は相手競技者がボールをプレーする、またはプレーする可能性を妨げたに入るので、オフサイドポジションの選手がいなければもっと違うプレーができたと判断すれば、オフサイドになると思います」
この解説を聞き、玉田氏は「納得はできないですけど、VARがある以上、こういう結果になってしまうのは仕方がないんじゃないですかね」とVARの難しさを口にした。
最後に廣嶋氏は「オフサイドで仕方ない。身体的な接触があるので、それであればそういう判断をせざるを得ないと思いました」と語り、レフェリーの判定を尊重している。
海外サッカーを題材に新たな発見を提供してくれる『ワールドサッカージャッジリプレイ』に今後も注目だ。
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