ドルトムントでプレーし、世界屈指のパス精度を持つDFマッツ・フンメルス。31歳となったが、卓越した守備能力はそのままだ。
バイエルン・ミュンヘンの下部組織出身だが、芽を出したのは2007年にドルトムントへと渡ってから。ユルゲン・クロップ率いる若いチームの中で中心的な役割を担い、2010-11シーズン、2011-12シーズンに、マリオ・ゲッツェや香川真司らとともにブンデスリーガ制覇を経験した。
その後、2016年にバイエルンへと電撃復帰。3度のブンデスリーガ制覇を経験したが、チャンピオンズリーグでは決勝まで勝ち進むこともできず。2019年夏にドルトムントへと戻ってきた。2019-20シーズンは主将としてもプレーし、リーグ戦23試合に出場している。
ドイツ代表では2010年にデビュー。2014年にはブラジル・ワールドカップで中心選手として優勝に貢献した。しかし2019年3月、突如ヨアヒム・レーブ監督から世代交代などを理由に引退勧告を受け、以来代表からは遠ざかっている。
プレースタイル
フンメルスはトップチームではCBとして長らくプレー。そのスタイルはまさに超現代型のハイブリッドタイプだ。両足で鋭い縦パスを最前線のFWにつけることが可能で、時には浮き球でラストパスを送ることもある。ドルトムントで台頭時は、DFが攻撃を組み立てるというスタイルは真新しかっただけに、世界に大きなインパクトを与えた。
ドルトムント、バイエルンでともにプレーしたロベルト・レヴァンドフスキとのホットラインは絶妙であり、阿吽の呼吸を取っていた。
両足を使いこなすことができるが、相手の虚を突く右足アウトフロントでのパスも代名詞のひとつ。相手DFの頭を越えるパスで、DFながら多くのゴールを生み出してきた。
もちろん、守備能力もドイツ屈指。近年ではスピード不足を指摘されることもあり、実際鈍足であることは否めない。だが、それを補って余りある読みとインターセプト能力を持っており、特にゴールを背にした相手選手の対応には絶大な強さを見せる。
攻撃参加も魅力で、セットプレー時にはヘディングで多くのゴールを奪ってきた。足下の技術も高いため、ときにドリブルで持ち運ぶこともある。
動画:プレー集
エピソード
父のヘルマンはサッカー指導者であり、マインツで監督を務めたこともある。その後は、バイエルンのユースコーチなどを任されていた。
プロフィール・経歴
マッツ・フンメルス/Mats Hummels
1988年12月16日生まれ 191cm・92kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2006-07 | バイエルン | 1試合・0得点 |
2007-08 | バイエルン | 0試合・0得点 |
2007-08 | ドルトムント | 13試合・0得点 |
2008-09 | ドルトムント | 12試合・1得点 |
2009-10 | ドルトムント | 30試合・5得点 |
2010ー11 | ドルトムント | 32試合・5得点 |
2011-12 | ドルトムント | 33試合・1得点 |
2012-13 | ドルトムント | 28試合・1得点 |
2013-14 | ドルトムント | 23試合・2得点 |
2014-15 | ドルトムント | 24試合・2得点 |
2015-16 | ドルトムント | 30試合・2得点 |
2016-17 | バイエルン | 27試合・1得点 |
2017-18 | バイエルン | 26試合・1得点 |
2018-19 | バイエルン | 21試合・1得点 |
2019-20 | ドルトムント | 31試合・1得点 |
2020-21 | ドルトムント | 23試合・3得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月28日現在)
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