ユース時代に母国アイルランドのボヘミアンFCに所属していたドハティーは、ウォルヴァーハンプトンの目に留まり、2010年夏に同クラブに移籍。2011年にプロデビューを果たしたが、なかなか定位置を掴むことができず、ハイバーニアンやバリーへの移籍で経験を積んだ。
ウルブスでは2014－15シーズンにレギュラーとなると、4シーズン連続でフル稼働。2017－18シーズンには昇格に貢献すると、アイルランドのフル代表にも招集された。プレミアリーグデビュー初年度の2018－19シーズンにはリーグ戦全試合に出場し、4ゴール7アシストを記録するなど活躍。リーグ有数のライトバックとして認知された。
さらに、2019－20シーズンも好調を維持し、公式戦50試合に出場して7ゴール5アシストをマーク。シーズン終了後には推定移籍金1500万ポンドでトッテナムに引き抜かれ、28歳にしてステップアップを果たした。
4年契約を締結し、「心から幸せを感じている。このようなビッグクラブに加入できて、本当に誇りに思う」と新たな挑戦に意欲をのぞかせたドハティー。指揮官ジョゼ・モウリーニョ好みの右サイドバックが新シーズンにどのようなパフォーマンスを見せるか注目だ。
なお、ドハティーは過去にトッテナムのライバルであるアーセナルのファンであることを公言。しかし、トッテナム公式がドハティー獲得の際にきっちりとこれを“イジり”、清算（？）した状況でスパーズへのコミットメントを強調するという珍しい場面もみられた。
プレースタイル
アイルランド出身らしく闘争心を前面に出してプレーするファイター。強靭なフィジカルを活かした守備や推進力が持ち味。右サイドハーフも務めることが可能なことからわかるとおり、右サイドバック出場時には積極的に攻撃に参加する。オーバーラップのタイミングがよく、アタッキングサードでの力強い仕掛けも売りだ。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
マット・ドハティー／Matt Doherty
1992年1月16日生まれ 186cm・80kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2011-12 | ウォルヴァーハンプトン | 1試合・0得点 |
| 2011-12 | ハイバーニアン | 13試合・2得点 |
| 2012-13 | ウォルヴァーハンプトン | 13試合・1得点 |
| 2012-13 | バリー | 17試合・1得点 |
| 2013-14 | ウォルヴァーハンプトン | 18試合・1得点 |
| 2014-15 | ウォルヴァーハンプトン | 33試合・0得点 |
| 2015-16 | ウォルヴァーハンプトン | 34試合・2得点 |
| 2016-17 | ウォルヴァーハンプトン | 42試合・4得点 |
| 2017-18 | ウォルヴァーハンプトン | 45試合・4得点 |
| 2018-19 | ウォルヴァーハンプトン | 38試合・4得点 |
| 2019-20 | ウォルヴァーハンプトン | 36試合・4得点 |
| 2020-21 | トッテナム | 10試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2020年9月5日現在）
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