ユース時代に加入したレディングで2008-09シーズンにトップデビューしたアイスランド出身のシグルズソンは、シュルーズベリーやクルーへのレンタル移籍を経て、2010年にホッフェンハイム入り。移籍初年度の2010-11シーズンにファンが選ぶ年間最優秀選手賞を受賞したが、2011-12シーズンは序列低下もあり、2012年1月にスウォンジーへレンタル移籍する。
スウォンジーでは、シーズン後半戦の18試合で7ゴール5アシストと躍動。この活躍が認められる形で、2012年の夏にはトッテナムに推定1000万ユーロの移籍金で加入する。しかし、トッテナムではギャレス・ベイルらとの厳しいポジション争いもあって本領発揮とはならず。2シーズンで83試合13ゴールにとどまると、2014年夏には完全移籍で再びスウォンジー入りした。
スウォンジーでは再び調子を取り戻し、3シーズンにわたって主力としてプレー。改めてプレミアリーグ屈指のアタッカーとしての実力を証明すると、2017年にはクラブ史上最高額でのエヴァートン移籍が決定した。2018-19シーズンにはキャリアハイとなる13ゴールを記録。カルロ・アンチェロッティ政権下でもその存在感を示しており、キャリア晩年に差し掛かる中でも主力として輝きを放ち続けている。
また、2010年にデビューしたアイスランド代表では、2020年12月までに通算78試合に出場して25ゴールをマーク。とりわけ、EURO2016予選ではオランダ代表相手の2試合3ゴールを含む予選通算6ゴールを記録し、アイスランドのEURO初出場の立役者となった。さらに、2018年のワールドカップ初出場にも貢献するなど、母国の英雄的存在となっている。
プレースタイル
トップ下を主戦場とするプレーメーカー兼アタッカー。パス、ドリブル、シュートと攻撃面のあらゆる能力を高いレベルで備えており、チームの戦術や味方のプレースタイルにより、“使う側”にも“使われる側”にもなることができる。また、抜群のキック精度を誇り、プレースキッカーとしても直接FKやCKで多くのゴールを生み出すことができる万能型ミッドフィルダーだ。
プロフィール・経歴
ギルフィ・シグルズソン／Gylfi Sigurosson
1989年9月8日生まれ 186cm・77kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2008-09 | シュルーズベリー | 5試合・1得点 |
| 2008-09 | クルー・アレクサンドラ | 15試合・3得点 |
| 2009-10 | レディング | 38試合・16得点 |
| 2010-11 | レディング | 4試合・2得点 |
| 2010-11 | ホッフェンハイム | 29試合・9得点 |
| 2011-12 | ホッフェンハイム | 7試合・0得点 |
| 2011-12 | スウォンジー | 18試合・7得点 |
| 2012-13 | トッテナム | 33試合・3得点 |
| 2013-14 | トッテナム | 25試合・5得点 |
| 2014-15 | スウォンジー | 32試合・7得点 |
| 2015-16 | スウォンジー | 36試合・11得点 |
| 2016-17 | スウォンジー | 38試合・9得点 |
| 2017-18 | エヴァートン | 27試合・4得点 |
| 2018-19 | エヴァートン | 38試合・13得点 |
| 2019-20 | エヴァートン | 35試合・2得点 |
| 2020-21 | エヴァートン | 13試合・1得点 |
※成績は国内リーグ（2020年12月21日現在）
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