カディスは11日、アルバロ・セルベラ監督(56)の解任を発表した。
セルベラ監督は2015-16シーズンに当時ラ・リーガ2部B(3部相当)に所属していたカディスの指揮官に就任し、同シーズンに2部昇格を達成。そして2019-20シーズンに1部昇格に導くと、昨季には余裕を持って同カテゴリーにチームを残留させていた。その堅守速攻スタイルは、かつてのアトレティコ・デ・マドリードのように弱者のチームの代表とされた。
しかしながら今季に入ってカディスは調子を落とし、ラ・リーガ20節までに勝ち点14しか獲得できず現在降格圏の19位に位置。マヌエル・ビスカイーノ会長率いるクラブ首脳陣は、このタイミングでセルベラ監督を解任することを決断した。セルベラ監督は297試合でチームを指揮して97勝を挙げたが、どちらの数字もクラブ史上最多となる。
ビスカイーノ会長は同日に記者会見を開き、カディス史上最高の指揮官とも称せるセルベラ監督の解任について、次のように説明している。
「私は過去のシーズンと同様に、危機の中で監督のイメージを守ろうとしてきた。が、今の私たちはこの窮状からの去り方が分からなくなっている。だから変化が必要となり、最も悲しい決断を下すことになった。この決断によって、私たちの進む方向が変わることを願っている」
「アルバロは多くを語る人物ではないこの辛く、悲しい瞬間に彼と話をするべきではないだろう。私たちは長い日々をともにし、あらゆることをしてきた仲で、言い争ったことだってある。私は、この決断を下さねばならなかった。決断していなければ解決法はなかったし、カディスを1部にとどめるためには仕方のないことだったんだ」
なおビスカイーノ会長は、後任監督がエスパニョール、デポルティボ、レバンテなどを率いてきたセルヒオ・ゴンサレス氏になることが濃厚とも明かしている。
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