数多くの優秀な若手を抱えるフランス代表の中でも、プレスネル・キンペンベはとりわけ高く評価されている逸材だ。
フランスのアンダー年代で常に招集を受け続けるなど10代の頃からそのポテンシャルが認められてきたキンペンベは、ユースを過ごしたパリ・サンジェルマン（PSG）で2014年10月、19歳でトップチームデビュー。チアゴ・シウバ＆マルキーニョスの牙城こそなかなか崩すことができずにいたが、多くのクラブの関心がありながらも残留して研鑽を積んだ。
そして、2017－18シーズンには、当時のウナイ・エメリ監督の下でレギュラーポジションを奪取。公式戦38試合に出場すると、ロシア・ワールドカップ（W杯）に臨むフランス代表メンバーにも選出された。
ロシアW杯では定位置こそ掴めなかったが、グループステージのデンマーク代表戦に出場し、優勝メダルを獲得。何よりも、世界王者の一員として貴重な経験を積んだ。その後の“レ・ブルー”でも将来を担うセンターバックとしてキャップ数を重ねている。
そして、トーマス・トゥヘル体制となったPSGでも、2019－20シーズンにはチアゴ・シウバ＆マルキーニョスの不在時にキャプテンマークを巻くほどまでに。クラブの将来の主将として期待されている。
プレースタイル
抜群の身体能力を誇る現代型のセンターバック。過去にリオネル・メッシやルイス・スアレスをうまく封じたように、スピードのある世界有数のアタッカーにも対応可能な走力と瞬発力を有している。リカバリー力も高く、相手にマークを外されたとしても持ち直して再対応できる粘り強さが売りだ。足下の技術も十分だが、若手時代は自陣での軽率なミスも少なくなかった。経験を積み、試合を通して集中力を維持する一貫性を手にすれば、ワールドクラスのセンターバックに成長していくはずだ。
プロフィール・経歴
プレスネル・キンペンベ／Presnel Kimpembe
1995年8月13日生まれ 189cm・77kg 利き足：左
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2014-15 | パリ・サンジェルマン | 1試合・0得点 |
| 2015-16 | パリ・サンジェルマン | 6試合・0得点 |
| 2016-17 | パリ・サンジェルマン | 19試合・0得点 |
| 2017-18 | パリ・サンジェルマン | 28試合・0得点 |
| 2018-19 | パリ・サンジェルマン | 24試合・0得点 |
| 2019-20 | パリ・サンジェルマン | 16試合・0得点 |
| 2020-21 | パリ・サンジェルマン | 16試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月22日現在）
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