2009-10シーズンに母国フランスのマッカビ・パリ・メトロポールでキャリアをスタートさせたウィサム・ベン・イェデルは、2010年夏にトゥールーズに渡り、同クラブでの公式戦通算174試合71得点を記録。2016年夏にラ・リーガの名門セビージャに移籍する。
セビージャには2019年夏までの3年間在籍したが、その間に5度の監督交代を経験。しかし、チームが揺れる中でもコンスタントに得点を重ね、エースとして活躍した。とりわけ、2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ（CL）決勝トーナメント1回戦セカンドレグでは途中出場から6分間で2ゴールを決め、ベスト8進出の立役者となっている。
その後、フランス代表に招集されるなど評価が高まっていく中で、移籍に関してもクラブの意思を尊重すると明言するなど、セビージャとの相思相愛が報じられながらもモナコへ。すると、初年度ながら2019シーズン（新型コロナウイルスの影響で打ち切り）はリーグ戦26試合18得点7アシストをマークし、新天地でも適応力を見せた。
プレースタイル
170cmと小柄なイェデルだが、足元のテクニックに優れていてプレーの選択肢は幅広い。ドリブルで相手DFに対峙していったかと思えば、シンプルなポストワークでチャンスを作ることも。また、ボールを引き出す動きが上手く、最前線の選手でありながらチームの中で潤滑油のような役割を果たす。
相手の急所を見抜く目は独特のものであり、決定的な場面でシュートを外すこともある一方で、鋭い飛び出しを繰り返して多くのチャンスに顔を出す。これらの器用さは大きく落ち込むことのない得点数にも表れており、チームの成績を確実に担保してくれる選手だ。
動画：プレー&ゴール集
プロフィール
ウィサム・ベン・イェデル／Wissam Ben Yedder
1990年8月12日生まれ 170㎝・68kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2009-10 | UJAMパリ | 23試合・9得点 |
| 2010-11 | トゥールーズ | 4試合・0得点 |
| 2011-12 | トゥールーズ | 9試合・1得点 |
| 2012-13 | トゥールーズ | 34試合・15得点 |
| 2013-14 | トゥールーズ | 38試合・16得点 |
| 2014-15 | トゥールーズ | 36試合・14得点 |
| 2015-16 | トゥールーズ | 35試合・17得点 |
| 2016-17 | セビージャ | 31試合・11得点 |
| 2017-18 | セビージャ | 25試合・9得点 |
| 2018-19 | セビージャ | 35試合・18得点 |
| 2019-20 | モナコ | 26試合・18得点 |
| 2020-21 | モナコ | 25試合・13得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月26日現在）
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