バイエルンの主力へと成長し、ドイツ代表にも定着したDFニクラス・ジューレ。年齢的には若手の部類だが、すでにブンデスリーガ屈指のCBと評価されている。
ホッフェンハイムの下部組織で育ち、2013年5月に17歳でトップチームデビューを飾ったジューレ。ユリアン・ナーゲルスマン監督の指導も受け、DFとしての幅を広げると、2017年にドイツ王者バイエルンへと加わった。
1年目は絶対的なレギュラーとはなれていなかったが、2シーズン目はマッツ・フンメルスやジェローム・ボアテングの不調もあり、スタメンに定着。リーグ戦31試合に出場し、バイエルンの主力選手としてなくてはならない選手へと成長した。2019-20シーズンは、開幕早々に前十字靭帯断裂の大ケガを負い、長期離脱が続いているものの、依然として評価は高いままだ。
ドイツ代表では、2016年にデビュー。2018年にはロシア・ワールドカップで1試合に出場したものの、チームはグループステージ敗退に終わった。
プレースタイル
CBとしてプレーしてきたジューレは、ホッフェンハイム時代には3バックでの経験もあるため、どちらにも対応することができる。2メートル近い巨体であるものの、スピードも併せ持っており、トップスピードはブンデスリーガ屈指の速さを持つティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ)、ピエール=エメリク・オーバメヤン(※当時ドルトムント)にも劣らない。
対人戦の強さが魅力で、ジューレが当たり負けることはまず見られない。空中戦も当然強く、ドイツ人らしい「強いDF」である。大きな体を生かしたシュートブロック、インターセプトなども武器としており、ボール奪取力は特筆すべき点だ。
また、ホッフェンハイム時代にナーゲルスマン監督に指導されたこともあり、ビルドアップ能力も向上。鋭い縦パスで攻撃の起点となることもできる。左足のパス精度には難があるものの、現在も改善中だ。
ときに強烈なキック力を生かしたミドルシュートを放つこともあり、攻撃への意識も高い。バイエルンではCBでありながら、オーバーラップからゴールを奪ったこともある。
動画:プレー集
エピソード
現在はドイツ代表でプレーするジューレだが、名字の「ジューレ」がトルコ語っぽいという理由だけで、U-16トルコ代表から声がかかったこともある。
実際はトルコとのルーツはまったくなく、ハンガリーにルーツを持っており、16歳までは同国のパスポートも持っていたと明かしている。
プロフィール・経歴
ニクラス・ジューレ/ Niklas Süle
1995年9月3日生まれ 195cm・97kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2012-13 | ホッフェンハイム | 2試合・0得点 |
2013-14 | ホッフェンハイム | 25試合・4得点 |
2014-15 | ホッフェンハイム | 15試合・1得点 |
2015-16 | ホッフェンハイム | 33試合・0得点 |
2016-17 | ホッフェンハイム | 33試合・2得点 |
2017-18 | バイエルン | 27試合・2得点 |
2018-19 | バイエルン | 31試合・0得点 |
2019-20 | バイエルン | 8試合・0得点 |
2020-21 | バイエルン | 15試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月26日現在)
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