レアル・マドリード撃破が残留の最低条件…元日本代表監督ハビエル・アギーレ率いるレガネスが背水の陣で最終節へ | ラ・リーガ

ラ・リーガ最終節の注目カードに挙がるのが、元日本代表監督のハビエル・アギーレ率いるレガネスがホームに王者レアル・マドリードを迎える一戦だ。

現在18位のレガネス（勝点35）は文字通りの崖っぷちに立たされている。すでに19位マジョルカ、20位エスパニョールの降格が決定済みで、1部にとどまれる「17コ目のイス」を巡り、17位セルタ・デ・ヴィーゴ（勝点36）と争っている状況だ。

レガネスとセルタの勝点差はわずかに「1」。ただ、その「1」がレガネスにとっては重くのしかかる。セルタと勝点で並んだとしても、順位で上回れないからだ。2チーム以上が同勝点の場合、直接対決の結果で優劣を決めるのがラ・リーガのレギュレーション。対戦成績は1勝1敗ながらアウェーゴールの差でセルタに劣るレガネスは、つまり平時なら御の字と言えるレアル・マドリード戦でのドローさえ許されないのだ。

もし、レアル・マドリード撃破のジャイアントキリングを成し遂げても、セルタがエスパニョール戦で勝利した時点でジ・エンド。レガネスのセグンダ（2部）降格が決まる。まさに背水の陣で最終節に臨むことになる。

ただ、スペイン国内では「レガネスが最終節まで残留の可能性を残しただけでも素晴らしい」という声も挙がっている。なにしろマウリシオ・ペジェグリーノ前監督とルイス・センブラノス暫定監督が率いた開幕12試合を終えた時点で、わずか1勝の最下位に沈んでいたのだから。その後の25試合で30ポイントを積み上げた計算になる。

称賛に値するのは、もちろんチームを立て直したアギーレ監督だ。現地『Fichajes.com』のファン・ナバーロ記者は「このメキシコ人はあらゆる種類の挫折を克服する方法を知っている。彼はチームに達成不可能と思われた残留を信じさせた」と激賞する。ただ、今シーズンかぎりで契約が切れるレガネス指揮官の去就は不透明だ。同サイトはアギーレの声をこう報じている。

「私の未来については話すことができない。そう主張しておく。今は日曜日の90分に焦点を合わせている。私の未来ではなく、クラブの未来のためだ」

ここにきて3勝1分けと今季最高の状態にあるレガネスは、目下10連勝中の王者に土をつけて、奇跡の残留を達成できるだろうか。アギーレ采配に要注目だ。

ラ・リーガ最終節

残り2枠（3枠のうち1枠はビジャレアルで確定）をめぐるEL出場権争いも見逃せない。6位レアル・ソシエダ、7位ヘタフェは自力での獲得が可能で、ヘタフェに直接対決の成績で劣る8位バレンシア、9位グラナダは白星が最低条件、そのうえで他会場の結果次第となる。コパ・デル・レイ（無期限延期）で勝ち残っているビルバオにも本来ならチャンスが残されているが、UEFAが8月5日までの決勝開催を要請。その実現に目途が立たず、リーグ戦7位にEL出場権が付与される運びになった。

順位表

※1～4位がチャンピオンズリーグ出場権、5～7位がヨーロッパリーグ出場権を獲得。18～20位は自動降格。

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