未曽有のコロナ禍により、ヨーロッパの各クラブは例外なく財政的な損失を被っている。例年以上にコストカットの意識が高まっており、それが人件費の削減などに直結しているのは想像にがたくない。
この背景は少なからず影響しているだろう。かつて4大リーグで名を馳せた数多くのビッグネームが現在、所属クラブなしのフリーエージェント（自由契約選手）となっている。数年前なら引く手あまたの大物たちが、新たな職場を見つけられずにいるのだ。
例えば、イタリア代表歴を持つマリオ・バロテッリやファビオ・ボリーニ、イングランド代表歴を持つダニー・ウェルベックやダニエル・スタリッジ、ジャック・ウィルシャーの他、香川真司やマリオ・マンジュキッチといった世界的に名の通ったプレーヤーたちが新天地を探している（2020年10月13日現在）。
所属クラブがないビッグネームの多くはオーバー30のベテランだが、かつて「神童」と謳われ、ティーンエイジャーの頃にバルセロナに引き抜かれたMFアレン・ハリロヴィッチに至ってはまだ24歳だ。すぐにでも受け皿となるクラブが出てきてもおかしくないが、本人が希望する移籍先などもあるのだろう。
バロテッリにはセリエAのスペツィア、元マンチェスター・ユナイテッドのアントニオ・バレンシアにはレヴァークーゼン入りの噂が浮上しているが、はたして注目選手たちの未来は…。
無所属の注目選手
| Pos. 選手名 | 前所属クラブ｜国籍 | 状況 |
|---|---|---|
| FW ファビオ・ボリーニ | エラス・ヴェローナ｜イタリア | |
| FW マリオ・バロテッリ | ブレッシャ｜イタリア | |
| FW ダニエル・スタリッジ | トラブゾンスポル｜イングランド | |
| FW ダニー・ウェルベック | ワトフォード｜イングランド | ブライトン加入 |
| FW アレッシャンドレ・パト | サンパウロ｜ブラジル | |
| FW ジェフェルソン・ファルファン | ロコモティフ・モスクワ｜ペルー | |
| FW マリオ・マンジュキッチ | アル・ドゥハイル｜クロアチア | |
| FW ロビーニョ | サントス｜ブラジル | |
| MF ジャック・ウィルシャー | ウェストハム｜イングランド | |
| MF ベニャ・エチェバリア | A・ビルバオ｜スペイン | |
| MF アンデル・イトゥラスペ | エスパニョール｜スペイン | |
| MF ケヴィン・スチュワート | ハル・シティ｜イングランド | |
| MF ボルハ・バストン | アストンヴィラ｜スペイン | |
| MF アレン・ハリロヴィッチ | ミラン｜クロアチア | |
| MF 香川真司 | レアル・サラゴサ｜日本 | |
| MF スティーヴン・デフール | アントワープ｜ベルギー | |
| MF ホセ・マヌエル・フラード | カディス｜スペイン | |
| MF フレディ・グアリン | ヴァスコ・ダ・ガマ｜コロンビア | |
| MF マルケル・スサエタ | メルボルン・シティ｜スペイン | |
| DF エセキエル・ガライ | バレンシア｜アルゼンチン | |
| DF ナサニエル・クライン | リヴァプール｜イングランド | |
| DF ガエル・クリシ | バシャクシェヒル｜フランス | |
| DF ダニエル・シュヴァープ | PSV｜ドイツ | |
| DF クワドォー・アサモア | インテル｜ガーナ | |
| DF アントニオ・バレンシア | LDUキト｜エクアドル |
※2020年10月3日現在。
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